歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



1階ロビーに広がる白大理石の階段。赤い絨毯が敷かれたゴージャスな階段は中2階ロビー、客席1階ロビーへと続く。

蝶々の背当てと葡萄の照明でデザインされた中2階ロビーのカフェ(左)と、真っ赤な丸いクッションが付いたさいころスツールを配置した休憩スペース。

意匠を凝らした空間で休憩、お買物

中2階ロビーから客席1階ロビーへと続く階段。客席1階ロビーへは、センターから両方向に階段が設置されている(写真はセンターから右方向を撮影)。ぜいたくな吹抜けの開放感ある空間だ。

グランドサークル階ロビー。ソファがたくさん設置されており、幕間にはここでお弁当を食べることができる。この上の客席2階ロビー、さらに下の客席1階ロビーにも休憩用のソファとテーブルが置いてある。

 幕間を過ごす各階のロビーの壁は白い大理石テッセラ貼りで、天井は白の石膏の孔のあいたボードとなっており、床の赤い絨毯と美しく調和しています。

 この天井の石膏板は吊り天井のようになっており、その裏に、電灯やエアーコンディション関係の器具が納められています。壁の曲面と天井との接ぎ際などの納め方、その手法の苦心などは、当時の関係者たちの語り草となっているそうです。

 そしてインテリアにも設計者村野氏のこだわりが強く現れています。写真のように、蝶々の背もたれの椅子や真っ赤なまあるいクッション付きのさいころスツールなどには村野氏の遊び心が満載。幕間のひとときを楽しい気持ちにしてくれそうです。

 加えて劇場の内外には、絵画・彫刻等の美術品が飾られ、開演前、幕間、終演後の時間を豊かなものにしてくれるでしょう。

「十二月大歌舞伎」公演中、日生劇場内では「日生劇場特選のお弁当」が販売されます。 写真左から、てまり寿司1000円、炊込みごはん弁当1200円、幕の内弁当1500円(以上3点は演舞場サービス(株)提供)、座・幕の内2000円(歌舞伎座サービス(株)提供)の4種類です。
※10名様以上の団体の場合のみ、ご予約を承ります。電話:0120-833-722(演舞場サービス(株)いずれのお弁当も2日前までにこちらへご予約ください。)
※個人のお客様は当日、劇場内売店でお買い求めください。


劇場内中2階ロビーには歌舞伎座関連グッズを揃えた屋台が出ます。師走の歌舞伎座でおなじみだった歌舞伎絵暦も販売しています。他にも、今や懐かしい思い出となった第四期歌舞伎座の外観をモチーフにした歌舞伎座関連グッズなど、さまざまなお土産が並びます。


日生劇場「十二月大歌舞伎」で上演される『達陀』は、毎年3月に行われる奈良東大寺二月堂のお水取り(修二会)を題材にしたもので、本公演は平城遷都1300年記念事業協会の後援を受けています。今回は東大寺の協力を得て、特別に記念となる品々を劇場内売店で販売します。

平成 劇場獨案内

バックナンバー