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松竹大歌舞伎

令和6年度

(公社)全国公立文化施設協会主催

松竹大歌舞伎

2024年10月31日(木)~11月25日(月)

劇場:巡業

日程詳細

2024年10月

2024年11月

演目と配役

一、ご挨拶(ごあいさつ)

中村
二、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)

引窓

南与兵衛後に南方十次兵衛
女房お早
平岡丹平
三原伝造
母お幸
濡髪長五郎
中村
市川 笑三郎
中村 蝶一郎
上村 吉太朗
上村
中村 錦之助

岡村柿紅 作

三、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)
山蔭右京
太郎冠者
侍女千枝
同 小枝
奥方玉の井
中村
市川
上村 吉太朗
上村 折乃助
中村 錦之助

みどころ

一、ご挨拶(ごあいさつ)

 中村隼人が素顔で登場し、ご来場いただいた皆様にお目見得のご挨拶を申し上げます。公演をより深くお楽しみいただけるよう、演目のみどころなども合わせてご紹介いたします。

二、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)

 石清水八幡宮にほど近い八幡の里にある南与兵衛の家。亡き父の後妻となった義母お幸と女房お早が放生会の準備をしているところへ、相撲取りの濡髪長五郎が人目を忍んで訪ねてきます。幼い頃に養子に出されたお幸の実子である長五郎は、主筋への義理で人を殺めてしまい、母に一目会おうとやってきたのです。そこへ代官に任命され、父の名である南方十次兵衛を名のることが許された与兵衛が帰ってきます。お幸とお早は与兵衛の出世を喜びますが、与兵衛に命じられた初仕事は人相書の男を捕縛することで…。
 仲秋の名月を翌日に控えた京都を舞台に、互いを思いやる親子の苦悩と情愛が描き出される義太夫狂言の名作。明かり取りの天窓(引窓)を巧みに用いながら、美しい月明かりのもとで展開する心温まるひと幕をご堪能ください。

三、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)

 大名の山蔭右京は、大の恐妻家でありながら浮気性。愛人の花子が都へやって来たことを知り、なんとか会いたいと願いますが、奥方玉の井が外出を許しません。そこで右京は、邸内の持仏堂に一晩中籠って座禅をすると嘘をつき、家来の太郎冠者に座禅衾を被せて自身の身替りにし、花子のもとへ向かいます。しかし、このことが玉の井に知られ…。
 狂言の大曲「花子」をもとにした舞踊劇。花子と一夜の逢瀬を叶え、ほろ酔い加減で帰ってきた右京が、自身と花子を踊り分けながらその様子を物語る場面はみどころの一つです。怒りに打ち震える玉の井と、それに気づかず浮かれる右京の対比が面白く、現代にも通じる夫婦のやり取りがユーモアたっぷりに描かれます。松羽目物に相応しい格調と品格のなかに、可笑しみがあふれる舞台をお楽しみください。

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