公演情報詳細
七月大歌舞伎 |
当公演は終了いたしました。
2016年7月2日(土)~26日(火)
劇場:歌舞伎座
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- 歌舞伎座「七月大歌舞伎」初日開幕
- 歌舞伎座「七月大歌舞伎」幕見席のご案内
- 歌舞伎座「七月大歌舞伎」昼の部の特別ポスター公開
- 海老蔵が語る、歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部『鎌髭』『景清』
- 歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部の特別ポスター公開
- 海老蔵が語る、歌舞伎座昼の部『柳影澤蛍火』
- 歌舞伎座「イベント託児サービス」7月分受付は6月1日から
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演目と配役
昼の部
宇野信夫 作・演出
織田紘二 補綴・演出
通し狂言
一、柳影澤蛍火(やなぎかげさわのほたるび)
柳澤騒動
本所菊川町浪宅より 駒込六義園庭園まで |
柳澤吉保 護持院隆光 茶道千阿弥 犬役人久保勘兵衛 成瀬金吾 篠原数馬 おさめの方 侍医順庵 お伝の方 曽根権太夫 奥方松江 犬役人酒井万蔵 柳澤弥左衛門 徳川綱吉 桂昌院 | 海老蔵 猿之助 市川右近 男女蔵 亀三郎 九團次 尾上右近 寿猿 笑三郎 猿弥 笑也 市蔵 家橘 中車 東蔵 |
二、流星(りゅうせい)
市川猿之助宙乗り相勤め申し候
流星 織姫 牽牛 | 猿之助 尾上右近 巳之助 |
夜の部
真山青果 作
真山美保 演出
江戸絵両国八景
一、荒川の佐吉(あらかわのさきち)
荒川の佐吉 相模屋政五郎 極楽徳兵衛 大工辰五郎 お八重 絵馬屋重作 あごの権六 鍾馗の仁兵衛 丸総女房お新 隅田の清五郎 成川郷右衛門 | 猿之助 中車 男女蔵 巳之助 米吉 桂三 由次郎 猿弥 笑也 門之助 海老蔵 |
川崎哲男 脚本
松岡 亮 脚本
藤間勘十郎 演出・振付
壽三升景清
二、歌舞伎十八番の内 鎌髭(かまひげ)
歌舞伎十八番の内 景清(かげきよ)
〈鎌髭〉 〈景清〉 | 修行者快鉄実は悪七兵衛景清 猪熊入道 下男太郎作実は梶原源太 下男次郎作実は尾形次郎 下男三郎吾実は愛甲三郎 下女お梅実は梶原妹白梅 下女お菊実は尾形妹園菊 下男四郎丸実は三浦四郎丸 うるおい有右衛門 かわうそお蓮 鍛冶屋四郎兵衛実は三保谷四郎 悪七兵衛景清 梶原源太 尾形次郎 愛甲三郎 三浦四郎丸 阿古屋 岩永左衛門 花菱屋女房おさく 秩父庄司重忠 | 海老蔵 市川右近 亀三郎 九團次 巳之助 尾上右近 米吉 鷹之資 市蔵 萬次郎 左團次 海老蔵 亀三郎 九團次 巳之助 鷹之資 笑三郎 猿弥 右之助 猿之助 |
みどころ
昼の部
一、柳影澤蛍火(やなぎかげさわのほたるび)
天下を狙い止まらない野望と陰謀
五代将軍徳川綱吉の時代。浪人柳澤弥太郎は、生類憐みの令に背いた父親を役人に惨殺され、不条理な世に激しい怒りを覚えます。父親の友人である曽根権太夫が綱吉の生母桂昌院と幼馴染であったことから、綱吉の近習となった弥太郎は、次第に強い出世欲をつのらせていきます。美貌と明敏さで綱吉と桂昌院のお気に入りとなった弥太郎は、桂昌院の寵愛を二分する護持院隆光と憎みあい、互いに出世を競い合うなか、綱吉の一字を与えられ吉保と名を改めるまでに出世をしていきます。さらなる出世のために吉保は、自身の許婚のおさめを綱吉の側室へと上げ、その地位を堅固なものにしていきます。やがておさめの方が懐妊すると、吉保はその子を世継に擁立しようと画策し、もうひとりの側室お伝の方を策略により追い落とします。さまざまな悪事を重ねのし上がって行く吉保ですが…。
実在の人物を主人公に、浪人が老中にまで出世する姿を鮮烈に描いた新歌舞伎を歌舞伎座で初めて上演いたします。
二、流星(りゅうせい)
四人の雷たちの騒動を一人で踊り分ける軽妙洒脱な舞踊
七夕の夜、年に一度しか会うことのできない牽牛と織姫が今宵の逢瀬を喜んでいます。ところが、その大事な一時を過ごしている二人のところへ、流星が同じ長屋の雷夫婦が喧嘩を始めたとご注進にやってきます。その夫婦喧嘩の始まりは、先日端唄の師匠の家に落ち、帰ってきてから聞き覚えた端唄ばかり唄う亭主雷に、女房雷があきれて悪口を言ったこと。亭主雷は怒って出て行けと言い、つかみ合いの喧嘩になるところに止めにはいった子雷、姑雷もからんでの大騒ぎだと話します。その様子を語り終えると流星は、牽牛と織姫に床入りを促すと遥か虚空へ駆け去って行きます。
七夕の夜を舞台に、季節感あふれる一幕をお楽しみください。
夜の部
一、荒川の佐吉(あらかわのさきち)
俠客の世界をのし上がった男の人情と生きざま
腕のいい大工からやくざの世界に憧れた佐吉は、鍾馗の仁兵衛の子分となります。しかし、仁兵衛は、浪人成川郷右衛門に斬られて縄張りを奪われ、落ちぶれた生活を送ることになります。その後仁兵衛は、丸総という大店に嫁いだ娘のお新が産んだ盲目の卯之吉を佐吉に託したまま、いかさま賭博をして殺されてしまいます。残された佐吉は、卯之吉を育てながらも、仁兵衛の仇討ちを決意して見事郷右衛門を討ち取ります。仁兵衛の後を継ぎ親分として卯之吉と平和に暮らしている佐吉のもとに、お新とともに相模屋政五郎が現れ、卯之吉をお新に返してやって欲しいと頼まれます…。
爽快で人情味豊かな男の潔さをご堪能ください。
壽三升景清
二、歌舞伎十八番の内 鎌髭(かまひげ)
歌舞伎十八番の内 景清(かげきよ)
壽三升景清 不死身の景清がみせる大荒事
鎌髭
源氏の武将三保谷四郎は、鍛冶屋の主に身をやつし、景清を討ち取ろうとしています。そこへやって来た修行者姿の景清は、三保谷たちの計画どおり酒を所望します。伸びた髭を剃ってもらいたいと言いだした景清に対し、三保谷は絶好の機会と大鎌で首を掻こうとしますが、不死身の景清を掻き切ることができません。初めから計略を知り縄にかかるつもりの景清は、自ら身を差し出し都へと引かれていきます。
歌舞伎十八番ならではの大らかな一幕をお楽しみください。
景清
六波羅の牢に入れられた景清が、まったく口を開かないため、岩永左衛門は景清の妻阿古屋と娘の人丸を呼び、二人を拷問しようとします。そこへ秩父庄司重忠が現れ、自らが景清の口を開かせると言って人払いを命じます。景清は、源氏の無能さを世に知らしめ、天下泰平の世をつくるのが望みと語ります。その言葉に重忠は、源頼朝も同じ思いであると伝えます。それを聞いた景清は復讐の念を捨て…。
無敵の英雄景清がみせる荒事にご期待ください。
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