公演情報詳細
吉例顔見世大歌舞伎 |
当公演は終了いたしました。
2019年11月1日(金)~25日(月)
劇場:歌舞伎座
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演目と配役
昼の部
木村錦花 作
平田兼三郎 脚色
大場正昭 演出
一、研辰の討たれ(とぎたつのうたれ)
守山辰次 平井九市郎 平井才次郎 八見伝介 小平権十郎 猿廻し光吉 高橋三左衛門 吾妻屋亭主清兵衛 中間市助 湯崎幸一郎 粟津の奥方 宮田新左衛門 平井市郎右衛門 僧良観 | 幸四郎 彦三郎 坂東亀蔵 亀鶴 廣太郎 市村 光 寿治郎 橘太郎 松之助 錦吾 高麗蔵 竹三郎 友右衛門 鴈治郎 |
二、関三奴(せきさんやっこ)
奴 奴 | 芝翫 松緑 |
河竹黙阿弥 作
三、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
髪結新三
白子屋見世先より閻魔堂橋まで
髪結新三 手代忠七 弥太五郎源七 下剃勝奴 お熊 紙屋丁稚長松 肴売新吉 車力善八 加賀屋藤兵衛 家主女房おかく 後家お常 家主長兵衛 | 菊五郎 時蔵 團蔵 権十郎 梅枝 丑之助 橘太郎 秀調 家橘 萬次郎 魁春 左團次 |
夜の部
一、鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)
菊畑
中村梅丸改め初代中村莟玉披露狂言
奴智恵内実は吉岡鬼三太 奴虎蔵実は源牛若丸 笠原湛海 吉岡鬼一法眼 皆鶴姫 | 梅玉 梅丸改め莟玉 鴈治郎 芝翫 魁春 |
河竹黙阿弥 作
二、連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精 狂言師左近後に仔獅子の精 僧蓮念 僧遍念 | 幸四郎 染五郎 萬太郎 亀鶴 |
池波正太郎 作
大場正昭 演出
江戸女草紙
三、市松小僧の女(いちまつこぞうのおんな)
お千代 市松小僧の又吉 南町奉行同心永井与五郎 娘お雪 森田屋彦太郎 武士大沢録之助 掏摸の仙太郎 大番頭伊兵衛 後妻お吉 百姓権兵衛 嶋屋重右衛門 おかね | 時蔵 鴈治郎 芝翫 梅枝 萬太郎 由次郎 市蔵 齊入 秀調 家橘 團蔵 秀太郎 |
みどころ
昼の部
一、研辰の討たれ(とぎたつのうたれ)
近代的な感覚にあふれた異色の敵討劇
刀の研ぎ師だった守山辰次は、今は侍の身。口が達者で屁理屈ばかり言ううえに、仲間のことを奥方に告げ口をするような鼻持ちならない男で、ついには家老の平井市郎右衛門から態度を咎められますが、逆恨みして騙し討ちにする始末。敵を討つべく研辰の行方を追う平井の息子たちから、必死に逃げ回る研辰でしたが…。
どこか憎めない愛嬌をもつ研辰を描き、江戸時代の武家社会では最高の美徳であった敵討ちを、大正時代に近代的な視点でとらえ直した異色作です。
二、関三奴(せきさんやっこ)
二人奴の派手やかな舞台
江戸の日本橋。街中に華やかな通り神楽の音色が響くなか、毛槍を持って駆け出てきたのは二人の奴。軽快な足拍子を踏んで、さらに酒を飲み上機嫌になった奴は…。
江戸の街を駆け回る、威勢の良い奴のリズミカルな舞踊をお楽しみいただきます。
三、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
七五調の名台詞が心地良い河竹黙阿弥の代表作
江戸の小悪党、髪結いの新三。白子屋へ出入りするうちに、一人娘のお熊と手代の忠七が恋仲であることを知ると、忠七を騙してお熊を誘拐し、身代金をせしめようと企みます。困り果てた白子屋では、乗物町の親分弥太五郎源七に助けを求めますが、源七は新三に追い返されてしまいます。そこで、老獪な家主の長兵衛が乗り出すと、まんまと新三をやり込めますが…。
江戸の下町情緒が鮮やかに生きる、音羽屋所縁の世話物の傑作をご堪能ください。
夜の部
一、鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)
豪華絢爛な時代狂言
菊の花が咲き誇る鬼一法眼の館。奉公している奴の智恵内と虎蔵の二人は、源氏の再興を果たすため正体を隠し、秘蔵の兵法書「六韜三略」を手に入れようとしています。しかし、虎蔵に一途な恋心を抱く鬼一法眼の娘、皆鶴姫が二人の素性を知ってしまい…。
美しい菊畑の舞台で織りなされる時代絵巻。瑞々しい若衆の虎蔵役で中村梅丸が初代中村莟玉を名のり披露するひと幕をご覧いただきます。
二、連獅子(れんじし)
勇壮な獅子の豪快な毛振り
霊地清涼山の麓にある石橋。狂言師の右近と左近が石橋の由来や、文殊菩薩の使いである霊獣獅子の親子の伝説を踊って見せます。その後に、親獅子と仔獅子の精が現れ…。
親子の情愛、勇猛果敢な迫力の毛振りが魅力の歌舞伎舞踊の代表作をお楽しみいただきます。
三、市松小僧の女(いちまつこぞうのおんな)
人情の機微を描いた池波正太郎の秀作
呉服屋の娘お千代は、女だてらに剣術に凝り、日ごろの振舞いもまるで男のよう。見かねた父親は婿を迎え入れて身代を継がせようとします。しかし、父の後妻に気を遣ったお千代は、家を出て乳母おかねの元で暮らすことにしました。ある日、お千代は「市松小僧」と異名をとるすりの又吉に出会い、恋に落ちた二人は…。
時代小説の大家、池波正太郎が書き下ろし、江戸の市井に生きる人々を描いた作品。このたび、実に42年ぶりの上演となります。
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