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六月大歌舞伎

歌舞伎座新開場十周年

六月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2023年6月3日(土)~25日(日)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時~
【休演】12日(月)、19日(月)

劇場:歌舞伎座

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

※1階桟敷席でのお茶のサービスはございません

※幕見席の購入方法についてはこちら
※幕見席の料金およびオンライン販売はこちら

上演時間

  • 三代猿之助四十八撰の内
    傾城反魂香
    土佐将監閑居

  • 幕間 35分
  • 三代猿之助四十八撰の内
    傾城反魂香
    浮世又平住家

  • 幕間 15分
  • 児雷也

  • 幕間 20分
  • 扇獅子

  • 義経千本桜
    木の実・小金吾討死

  • 幕間 20分
  • 義経千本桜
    すし屋

  • 幕間 30分
  • 義経千本桜
    川連法眼館

※6月2日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

昼の部

近松門左衛門 作


石川耕士 監修


市川猿翁 補綴・演出

三代猿之助四十八撰の内

一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)

土佐将監閑居

浮世又平住家

「戯場花名画彩色」(かぶきのはなめいがのいろどり)
〈土佐将監閑居〉







〈浮世又平住家〉

浮世又平後に土佐又平光起
又平女房おとく
狩野雅楽之助
土佐修理之助
女中お百
土佐将監光信


土佐又平光起
又平女房おとく
大津絵の鯰
銀杏の前
饗庭太郎
小幡次郎
醍醐三郎
蒲生四郎
大津絵の奴
大津絵の藤娘
大津絵の座頭
不破伴左衛門


壱太郎 


寿




壱太郎 



中村福之助
玉太郎
歌之助



男女蔵
※市川猿之助休演につき、配役変更にて上演いたします

河竹黙阿弥 作

二、児雷也(じらいや)
児雷也実は尾形弘行
山賊夜叉五郎
高砂勇美之助
仙素道人
妖婦越路実は綱手


橋之助

孝太郎
三、扇獅子(おうぎじし)
芸者







壱太郎

種之助

児太郎

夜の部

竹田出雲 作


三好松洛 作


並木千柳 作

  義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

木の実

小金吾討死


すし屋


川連法眼館

〈木の実・小金吾討死・すし屋〉













〈川連法眼館〉

いがみの権太
弥助実は三位中将維盛
若葉の内侍
お里
主馬小金吾
六代君
権太伜善太郎
弥左衛門女房お米
猪熊大之進
権太女房小せん
梶原平三景時
鮓屋弥左衛門


佐藤忠信/忠信実は源九郎狐
源義経
駿河次郎
亀井六郎
飛鳥
川連法眼
静御前

仁左衛門
錦之助
孝太郎
壱太郎
千之助
種太郎
秀乃介

松之助

彌十郎





坂東亀蔵

門之助


みどころ

昼の部

一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
奇跡を起こす夫婦の絆

 絵師の又平は女房おとくと連れ立って、師匠である土佐将監を見舞います。土佐の名字を授かりたいと、生来言葉の不自由な又平に代わり、口の達者なおとくが願い出ますが、絵の道の功を立てないうえにはと、その願いはかないません。虎を筆の力でかき消した功績から弟弟子の修理之助には先を越され、姫救出の役目も許されず。絶望の果て、死を覚悟した又平が手水鉢に自らの姿を描くと奇跡が起き…。翌朝、又平の貧しい家に姫が逃げて来ると…。
 近松門左衛門による義太夫狂言の名作を、昭和45(1970)年、自主公演「春秋会」にて三代目市川猿之助(現・猿翁)が補綴・演出をし、『傾城反魂香』上の巻を復活上演。後に「三代猿之助四十八撰」に制定されました。当月は、純朴な絵師の又平と、夫を支えるお喋りな女房おとく夫婦の情愛が胸を打つお馴染みの「土佐将監閑居」に加え、又平とおとくのその後を描く「浮世又平住家」を上演。又平が描いた大津絵の人物たちが次々と抜け出して活躍する賑やかな演出にご期待ください。

二、児雷也(じらいや)
蝦蟇の妖術で魅せる義賊・児雷也の勇ましさ

 父の仇を討つため、山中で仙素道人から蝦蟇(がま)の妖術を譲り受けた盗賊・児雷也のもとに山賊夜叉五郎らが現れ、暗闇のなか、秘術を記した一巻を巡って探り合いとなります。ここへ、どこからともなく蝦蟇が出現。妖術使いの綱手も現れ…。
 草双紙をもとに河竹黙阿弥が脚色。登場人物たちが暗闇で探り合う「だんまり」など、歌舞伎ならではの様式美とケレン味あふれる舞台をご覧いただきます。

三、扇獅子(おうぎじし)
江戸の四季を綴る清元の舞踊

 江戸は日本橋。新年を迎えて眺める富士の美しさ、心浮き立つ春から初夏へ。魚河岸の賑やかな秋に、雪景色に包まれる冬の吉原まで、芸者たちが江戸の四季の移ろいを踊ります。
 抒情的な詞に乗せて、江戸の四季の風景と風物を綴る清元の舞踊で芸者たちが獅子頭をかぶって踊る場面はみどころです。華やかなひとときをお楽しみください。

夜の部

義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
歌舞伎屈指の大作に描かれる歴史ロマン

 大和国、吉野下市村の茶店。平維盛の妻の若葉の内侍と嫡子の六代君は、家来の小金吾を連れてその行方を捜しています。そこへ現れた「いがみの権太」と呼ばれる小悪党に因縁をつけられると金を巻き上げられてしまいます。その夜、追手に見つかり奮戦する小金吾は内侍と六代君を逃がし討死。そこへ権太の父・弥左衛門が通りかかると…。(「木の実・小金吾討死」)
 すし屋を営む弥左衛門は、実は維盛を奉公人の「弥助」として匿っています。しかし、素行の悪さから家を勘当されたならず息子の権太がそのことを知ると、褒美の金欲しさに父・弥左衛門を裏切り、詮議に来た鎌倉方の梶原景時に、維盛の首と内侍親子を突き出します。怒った弥左衛門は思わず権太を刺しますが、権太の口からは意外な真相が明かされ…。(「すし屋」)
 川連法眼の館へ匿われている源義経のもとへ、家臣の佐藤忠信が訪ねてきます。義経は、伏見稲荷で預けた静御前の安否を尋ねますが、忠信には覚えがない様子。そこへ、静と忠信が到着したとの知らせが入ります。これを不審に思った義経から忠信詮議を命じられた静が初音の鼓を打つと、その音に惹きつけられて姿を現したのは…。(「川連法眼館」)
 歌舞伎三大名作の一つに数えられる義太夫狂言『義経千本桜』。源平争乱の後日譚として、史実と虚構を巧みに織り交ぜながら繰り広げられる壮大な物語は、時を超えて人々を魅了し続けてきました。「木の実」から「すし屋」は原作の三段目にあたり、源平の戦いで落命した平維盛が実は生きていたという着想のもと、無頼漢ながら愛嬌をあわせもついがみの権太を主人公として物語が展開。改心した権太が迎える悲劇の結末には、家族の情、世事に翻弄される庶民の哀切がにじみ、胸に響きます。「川連法眼館」は、原作の四段目の切にあたることから通称「四の切」と呼ばれ、親子の恩愛や狐と人間との慈愛を描いた心温まる、華やかなひと幕。本物の忠信と狐忠信の演じ分け、「狐詞(きつねことば)」と呼ばれる独特なせりふ回しや早替りなど、みどころの多い場面です。義太夫狂言の名作をご堪能ください。

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