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六月博多座大歌舞伎

料金(税込)

  • A席18,000円
  • 特B席15,000円
  • B席12,000円
  • C席5,000円

上演時間

  • 播州皿屋敷

  • 幕間 30分
  • 連獅子

  • 幕間 35分
  • 曽根崎心中

  • ぢいさんばあさん

  • 幕間 30分
  • 四代目中村鴈治郎襲名披露 口上

  • 幕間 25分
  • 芸道一代男

※6月2日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

一、播州皿屋敷(ばんしゅうさらやしき)
浅山鉄山
岩渕忠太
腰元お菊
    中村
    市川
    中村
二、連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精
狂言師左近後に仔獅子の精
修験者
翫雀改め中村 鴈治郎
    中村 壱太郎
    中村

アンコールにお応えして


坂田藤十郎一世一代にてお初相勤め申し候

三、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
天満屋お初
平野屋徳兵衛
油屋九平次
下女お玉
手代茂兵衛
天満屋惣兵衛
平野屋久右衛門
    坂田 藤十郎
翫雀改め中村 鴈治郎
    市川
    中村 寿治郎
    中村
    中村
    中村

夜の部

一、ぢいさんばあさん
美濃部伊織
宮重久右衛門
宮重久弥
久弥妻きく
下嶋甚右衛門
伊織妻るん
    市川
    中村
    中村
    中村 壱太郎
    市川
    中村
二、四代目中村鴈治郎襲名披露 口上(こうじょう)

翫雀改め中村 鴈治郎
    幹部俳優出演
三、芸道一代男(げいどういちだいおとこ)
林玉太郎後に實川雁二郎
お妙
三栄
おなみ
仲居おしげ
床屋の為公
中村翫蔵
山村友五郎
中村翫雀
翫雀改め中村 鴈治郎
    片岡 秀太郎
    市川
    中村 壱太郎
    中村 歌女之丞
    市川
    中村
    中村 蔵 
    中村
※坂東竹三郎休演につき、配役を変更しております。

みどころ

昼の部

一、播州皿屋敷(ばんしゅうさらやしき)

 細川家のお家横領を企む家老浅山鉄山は、その悪事を腰元お菊に知られたうえ、横恋慕するもきっぱりとはねつけられた恨みから、将軍家に献上する唐絵の皿10枚のうち1枚を盗んでお菊に罪を着せます。鉄山から罪を言い立てられ、井戸につるし斬りにされたお菊は、亡霊となって鉄山の前に現れ…。
 有名な「皿屋敷伝説」を素材にした作品で、博多座では初の上演となります。「殺し場」と呼ばれる場面では、若く美しい娘がなぶり殺しにされる嗜虐美がみどころの一つです。「一枚、二枚」と皿を数えるお菊の幽霊が登場する大時代な怪談劇をお楽しみください。

二、連獅子(れんじし)

 文殊菩薩が住むといわれる霊地清涼山。その麓にある石橋では、狂言師の右近と左近が手獅子を携え、親獅子が仔獅子を千尋の谷へ蹴落とし、自力で這い上がってきた子だけを助けるという故事を踊って見せます。やがて親獅子と仔獅子の精が現れ、豪放な狂いを見せ、勇壮な毛ぶりで舞い納めるのでした。
 親子の俳優が演じると、俳優修業の親子の厳しい関係とも重なり、より実感が湧きます。襲名披露狂言として新鴈治郎が華やかに勤めます。

三、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)

 醤油屋平野屋の手代徳兵衛は、天満屋の遊女お初と将来を約束し合う仲。ある日、徳兵衛は伯父久右衛門に返さなければならない持参金を、油屋九平次に騙し取られたうえ、満座の中で恥じしめられます。その夜、悄然とした徳兵衛が天満屋に現れると、お初はこれを招き入れ縁の下へ隠します。続いて現れた九平次が、徳兵衛をさんざんにこき下ろすのを聞いたお初は、隠れている徳兵衛に命をかけて潔白を証明する覚悟を問い、徳兵衛もその決意を合図し、二人はあの世で添い遂げる覚悟を決めるのでした。
 昨年、歌舞伎座で藤十郎が一世一代にてお初を勤め話題となった名作を、アンコールにお応えして博多座で上演します。

夜の部

一、ぢいさんばあさん

 江戸城の警護にあたる、美濃部伊織と妻るんは評判のおしどり夫婦。ところが、伊織は喧嘩で負傷した弟の宮重久右衛門に代わり京でのお役目を命じられ、離ればなれに。翌年の桜時の再会を誓い別れる二人ですが、伊織は京でふとしたはずみから人を斬ってしまい、越前へ預かりの身となってしまいます。それを知ったるんは、筑前へ奥女中奉公に出ます。時は流れて37年後、再会した二人は…。
 森鷗外の短編を宇野信夫が巧みに脚色した新歌舞伎。夫婦の情愛が感動的な心温まる作品です。

二、四代目中村鴈治郎襲名披露 口上(こうじょう)

 俳優が裃姿の正装にてそろい、襲名披露のご挨拶を申し上げます。襲名を寿ぐ言葉の中に、役柄ではない俳優の素顔も垣間見える一幕です。

三、芸道一代男(げいどういちだいおとこ)

 背負い呉服の行商として母の暮らしを支えている玉太郎は、生家の扇屋で踊りの師匠山村友五郎と出会い、実父が三代目翫雀と知ります。母お妙に「自分も役者になりたい」と告げる玉太郎に対し、お妙は「私一人の子だ」と言い切る心は揺れていました。4年後、玉太郎は實川雁二郎と名のり京都で芝居に出ています。後盾がなく苦労していたところへ、井筒屋の計らいで翫雀と鴈二郎親子は対面を果たすも、雁二郎は自らの芸道をその名で貫くことを決意し…。
 初代中村鴈治郎が世に出るまでを描いた“家のルーツ”が芝居になった珍しい作品。襲名披露狂言にふさわしく新鴈治郎が勤めます。

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