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二月花形歌舞伎

料金(税込)

  • A席14,000円
  • 特B席11,000円
  • B席8,000円
  • C席5,000円

※小学生未満のお子様のご入場はお断りしております

上演時間

  • 正札附根元草摺

  • 幕間 30分
  • 秀山十種の内 松浦の太鼓

  • 元禄忠臣蔵
    御浜御殿綱豊卿

  • 幕間 30分
  • 元禄花見踊

※2月10日現在の予定
※上演時間は変更になる可能性があります

日程詳細

2021年2月

111213
昼の部夜の部11:3015:3011:3015:3011:3015:30
14151617181920
昼の部夜の部11:3015:3011:3015:3011:3015:3011:3015:3011:3015:3011:3015:3011:3015:30
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昼の部夜の部11:3015:3011:3015:3011:3015:3011:3015:30

2021年2月

昼の部 夜の部
11
(木)
11:30 15:30
12
(金)
11:30 15:30
13
(土)
11:30 15:30
14
(日)
11:30 15:30
15
(月)
11:30 15:30
16
(火)
11:30 15:30
17
(水)
11:30 15:30
18
(木)
11:30 15:30
19
(金)
11:30 15:30
20
(土)
11:30 15:30
21
(日)
11:30 15:30
22
(月)
11:30 15:30
23
(火)
11:30 15:30
24
(水)
11:30 15:30

演目と配役

昼の部

一、正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)
曽我五郎
舞鶴
中村
中村
二、秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)
松浦鎮信
お縫
近習鵜飼左司馬
同 江川文太夫
宝井其角
大高源吾

松本 幸四郎
中村 壱太郎
澤村 宗之助
大谷 廣太郎
嵐  橘三郎
市川

夜の部

真山青果 作


真山美保 演出

元禄忠臣蔵

一、御浜御殿綱豊卿(おはまごてんつなとよきょう)
徳川綱豊卿
富森助右衛門
中臈お喜世
小谷甚内
津久井九太夫
上臈浦尾
新井勘解由
御祐筆江島
松本 幸四郎
中村
中村
嵐  橘三郎
中村 寿治郎
市川
市川
中村 壱太郎
二、元禄花見踊(げんろくはなみおどり)
元禄の男



元禄の女

傾城

松本 幸四郎
中村
市川
大谷 廣太郎
中村 壱太郎
中村
澤村 宗之助
市川

みどころ

昼の部

一、正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)

 曽我兄弟を描いた「曽我物」の舞踊の一つ。「草摺」とは鎧の下に付いている防具で、五郎が持つ鎧の草摺を朝比奈が引いて止めようとすることから「草摺引」とも呼ばれている作品です。
 父の仇である工藤祐経に対面するため、鎧を小脇に抱えて駆け出そうとする曽我五郎を、朝比奈が必死で押し止めようとする内容。今回は朝比奈を妹の舞鶴という女性に替えての上演となります。最初のみどころは、勇猛果敢な若武者の五郎と、女ながらも強力の持ち主である舞鶴との力比べ。舞鶴は何度も五郎を止めようとしますが、勇み立つ五郎はその手を払おうとします。そこで舞鶴が、しおらしく男女の色模様を語って引き止めようとし、艶やかな女性らしさを見せていきます。続いて五郎と舞鶴は軽快で華やか連舞を繰り広げ、再び駆け出そうとする五郎と、制止しようとする舞鶴が草摺を引き合って幕となります。古風で大らかな味わいの舞踊です。

二、秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)

 「忠臣蔵」外伝劇の名作。大石内蔵助が打つ陣太鼓を聞いた吉良家の隣屋敷の主人が赤穂浪士の討ち入りを察知する場面を、『松浦陣太鼓』と題して明治33(1900)年に大阪朝日座で上演されたのが、この作品です。
 序幕は、赤穂浪士の吉良邸討ち入りの前日。俳諧の宗匠・室井其角と赤穂浪士の大高源吾が出会い、其角が詠んだ「年の瀬や」で始まる上の句に、源吾が「明日待たるるその宝船」と下の句を付けて去って行きます。その句が後の展開を予期させるポイントとなっています。二幕目は翌日の夜。吉良邸の隣家・松浦鎮信の館が舞台です。大名の松浦侯は源吾の句と、鳴り響く山鹿流の陣太鼓の音を聞いて赤穂浪士の討ち入りを悟ります。この場面が最大の見せ場で、本懐を遂げた源吾に対し、忠義心を褒めたたえる様子もみどころ。人間味と愛嬌、鷹揚さが魅力的な松浦侯が生き生きと描かれる人気作です。

夜の部

一、御浜御殿綱豊卿(おはまごてんつなとよきょう)

 真山青果作品である全10篇の『元禄忠臣蔵』のなかでも人気が高い新歌舞伎の傑作です。元禄15(1702)年3月という、赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件が起こる9カ月前が背景。甲府徳川家の別邸御浜御殿が舞台で、後に六代将軍・徳川家宣となる綱豊卿が主人公です。
 第一幕では、大名のお浜遊びという江戸の風俗と、次期将軍と目されている綱豊がお世継ぎ問題から逃れるために、政治には無関心を装っている様子が描かれます。第二幕では、綱豊と赤穂浪士の一人・助右衛門との緊迫したせりふの応酬が最大のみどころ。仇討ちをする心があるかどうかを探ろうとする綱豊と、本心を悟られないように答える助右衛門との息詰まるやりとりが繰り広げられる名場面です。流麗なせりふが魅力となっていて、最後の場面で「真の義とは何か」について綱豊が朗々と語る長ぜりふも聴きどころ。聡明で清々しい綱豊と、武骨で血気盛んな助右衛門の心の交流を描く男のドラマです。

二、元禄花見踊(げんろくはなみおどり)

 狂言作者・竹芝瓢助の作詞、三世杵屋正次郎の作曲、初世花柳壽輔の振付により、明治11(1878)年に東京新富座で初演されました。満開の桜が咲き誇る花の名所・上野の山が舞台です。この舞踊が生み出された明治初期の文明開化の世相や、当時の生き生きとした時代の香りをも感じさせるのが特徴。心が浮き立つような長唄曲に賑やかな鳴物が施され、華やかな花見の風情にあふれているのが大きな魅力になっています。
 幕が開くと、桜が一面に広がる春爛漫の景色。詞章には北嵯峨や御室など京都の花の名所が織り込まれ、花見酒に酔う花見客の様子などが描写されていきます。最後には圧巻の総踊りで、上野の山の花見の光景を見せて幕となります。いつの時代も桜を愛でる日本人の美意識や感性が伝わる作品。耳に心地よい音楽に加え、色彩的にも美しい「動く元禄絵巻」と言える艶やかな舞踊です。

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