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玉三郎、愛之助が語る南座「坂東玉三郎特別公演」

玉三郎、愛之助が語る南座「坂東玉三郎特別公演」

 南座6月「坂東玉三郎特別公演」では、傾城二題『壇浦兜軍記 阿古屋』『傾城』が上演されます。公演に先立ち、坂東玉三郎、片岡愛之助が舞台への思いを語りました。

坂東玉三郎
 『阿古屋』は度々上演させていただいておりますが、今回は六波羅蜜寺の開山1050年の記念公演になります。数年前からご住職様にこのお話をいただいておりましたし、去年には阿古屋塚も整備され、こうして上演させていただけることは、女方として本当に幸せなことだと思います。もう一つの『傾城』は、去年の10月に日生劇場で上演させていただいた際に少しアレンジを加えましたが、吉原・仲之町が見られるような演出で上演させていただきます。傾城二題、関西風の『阿古屋』をしっかりと観ていただいてから、『傾城』でさらっと江戸の味を感じていただければと思っています。

 『阿古屋』の段は言葉が特に綺麗で、浄瑠璃の一段物のような感じもあるのですが、ここで「源平」というものを感じさせなければならないという大変さがあります。阿古屋がお白洲に出て三曲を弾いているうちに、ああ平家が滅んでいくんだなということがフッと出てくる。そこが表現力の必要なところ、そういうところに歌舞伎の面白さ、難しさがあるのだと思います。

 今回は秩父庄司重忠に愛之助さんが出演して下さいます。関西での上演ですので、上方の愛之助さんや坂東薪車(岩永左衛門役)さんとご一緒できるのはとても良いことだと思います。特に愛之助さんは、先代の(十三世片岡)仁左衛門さんがずっとなさっていた役でもありますし、また先々代は阿古屋をなさっていましたから、そういう意味ではこのお芝居にご縁があるのではないでしょうか。また公演期間中には「玉三郎"美"の世界展」も南座で開催させていただいていますし、5月には『ふるあめりかに袖はぬらさじ』を上演いたします。ぜひ、大勢のお客様に来ていただければと思っています。


片岡愛之助
 秩父庄司重忠は、祖父十三世片岡仁左衛門が度々勤めておりましたお役です。初めての『阿古屋』で、大役を仰せつかりましたが、玉三郎兄さんからは「何もすることがないよ、座っているだけだよ」と言っていただいています(笑)。中村梅玉兄さんに教えていただいていて、まずは出がとても大事。そして重忠らしさ、風格というものをしっかり出し、愛情を持ってセリフを言い、音を聴きなさいとご指導していただいています。形だけにならないように、お客様に、重忠らしさ、雰囲気を観ていただけるように勤めたいと思っています。

2012年05月04日

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