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【上演時間掲載】1日初日『さらば八月の大地』を勘九郎が語る

『さらば八月の大地』
 

 11月1日(金)より始まる舞台、『さらば八月の大地』の公開舞台稽古を前に中村勘九郎、今井翼、檀れいと、演出の山田洋次が会見を行いました。

『さらば八月の大地』

 終戦の前年、満州映画協会(満映)撮影所で働く助監督の張凌風(勘九郎)。撮影現場に現れた撮影助手の池田五郎(今井翼)はぶしつけな態度で、最初から凌風と言い争いになります。中国人女優の陳美雨(檀れい)は、ようやくつかんだ主演女優の座とあって、強引な日本人監督の注文にも健気に応えますが、映画監督と脚本家の国慶の意見の相違は、日本人と中国人の諍いに重なり、撮影はストップ。そんななか、五郎は監督の横暴ぶりにたてつき、凌風は懸命にその場を収めます。

 凌風と五郎はその晩、黒澤明や溝口健二の映画について語り合い、国慶を交えた3人は、戦争が終われば皆ただの映画人、いつか一緒に映画を撮ろうと乾杯します。やがて戦況が変わり、それぞれの運命にも深い影を落とし...。

 中国語のせりふも多い勘九郎は、全員が中国語でしゃべっている夢を見たほど緊張しているそうですが、「国を超えた友情、人間同士の話です。初日が開いてからも芝居が進化していくと思います」と、稽古の手応えを語りました。今井も「初の関西弁ですが、そのニュアンスを教わりながら一所懸命やってきました。いい緊張感のまま、千穐楽までやっていきたい」と、気を引き締めました。

 チャイナドレスを着こなし、「宝塚歌劇団退団後、初めて」となる歌を披露する檀は、「衣裳に助けられています」と言いつつも、「稽古場にもひと足早く入って、歌の体力をつけています」と、この作品にかける情熱を語りました。

 その出演者たちが感服したのが、山田の引揚者としての幼少期の経験談。「当時の資料も読みましたが、山田監督のお話をうかがうと、そのリアルさに勝るものはないと思いました」と、勘九郎。今井は山田の経験談を聞くことも含め、その演出について、「監督は頭の回転がとても速く、なかなか追いつけない。千本ノックを受けているようでしたが、優しさのある厳しさでした」と、稽古場の様子をうかがわせました。

 「皆、若い。ダメ出しや注文をしても、すぐに自分のものにしてくれる。中国語の発音もきれいですよ」と、出演者を褒めた山田ですが、自身がとても緊張していたそうで、「映画の封切前と同じです。一所懸命つくれば、あとは観客が埋めてくれる」と、自分に言い聞かせるように話しました。そして、「うまくいくとしたら、僕のために素材を選んでくれた鄭義信君と、真剣に取り組んでくれた出演者やスタッフの情熱、愛情、それらがいい舞台にしてくれるのだと思います」と締めくくりました。

 新橋演舞場十一月公演『さらば八月の大地』は、1日(金)より25日(月)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売中です。

『さらば八月の大地』
■上演時間
【昼の部 11:00開演】
第一幕 11:00-12:30
<休憩  35分>
第二幕 13:05-14:20
 
【夜の部 16:00開演】
第一幕 16:00-17:30
<休憩  35分>
第二幕 18:05-19:20
 
【昼の部 13:00開演】
第一幕 13:00-14:30
<休憩  35分>
第二幕 15:05-16:20
 
【夜の部 18:00開演】
第一幕 18:00-19:30
<休憩  35分>
第二幕 20:00-21:15
※11月4日記。
変更になる場合があります。

 

2013年10月31日

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