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歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



SECOM 歌舞伎に学ぶ「安全」 Security and Kabuki

 

亡き許婚の小袖を抱いてさまよう安倍保名

春の野辺をさまよう安倍保名
 歌舞伎に出てくる病人は病鉢巻(やまいはちまき)をしています。紫色の縮緬の鉢巻を、額の左に結び目を作ってしめてだらりとたらしたり、箱結びにしたり。時代劇でもお馴染みでしょう。

 病鉢巻は抗炎症・解毒・解熱の薬効があるといわれるムラサキの根で染められています。また、紫色は高貴な色で悪いものを寄せ付けない色と考えられていました。このように、病鉢巻は薬草と「おまじない」的な効果を狙ったものであったようですが、頭痛を抑えるためにこめかみに梅干を貼って、さらに鉢巻で頭を巻いて圧迫した、などという説もあります。

 病鉢巻をしている歌舞伎の中の登場人物で印象に残るのは美しい「病人」達。この場合、身体の病気よりも気の病の方が多いようです。舞踊の『保名(やすな)』では安倍保名が乱れ髪に病鉢巻、許婚の榊の前の形見の小袖を抱いて、菜の花一面の野原を想い乱れて狂い歩く。とても美しく、狂乱舞踊の代表作になっています。多くの俳優が『保名』を演じてきましたが、みなさんそれぞれにご贔屓の『保名』があることでしょう。
『保名』と安倍晴明
 舞踊『保名』は、『芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)』の二段目「小袖物狂ひ」を元に作られました。
 保名が救ってやった白狐が保名に恩返しをしようと、榊の前にそっくりな妹、葛の葉姫の姿に化けて保名を介抱。やがて2人は結ばれて子供をもうけます。その子こそ、小説やコミックス、映画やテレビでブームになったあの陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)です。といってもこれは「葛の葉伝承」の上でのお話。歴史上では安倍晴明は下級貴族の安倍益材(ますき)の子とされているようです。
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「紫の鉢巻」と言えば何と言っても『助六』!

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歌舞伎に学ぶ「安全」

江戸時代には迷子や人買いなどによって、よく子供が行方不明になりました。—2007.02.19

歌舞伎には今日の私達にも馴染み深い食べ物が登場する演目がかなりあります。—2007.01.22

真っ赤な炎が燃え盛る火事場に馳せ参じ、身の危険を顧みず、江戸の町を護った火消し達。—2006.12.18

その裁きの見事さから、庶民から親しまれ歌舞伎の演目にも登場する江戸の町奉行 大岡越前守忠相。—2006.11.22

意外に治安がよかった江戸の町。鼠小僧や弁天小僧、お嬢吉三など、歌舞伎には盗賊のヒーローがたくさんいます。—2006.10.16

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