ニュース
愛之助が語る、歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」
2026年10月2日(金)から始まる、歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」に出演の片岡愛之助が、公演に向けての思いを語りました。
▼
先人への思いとともに
歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」第一部『鯉つかみ』、第二部『近江源氏先陣館』「盛綱陣屋」に出演する愛之助。『鯉つかみ』は、平成24 (2012)年に永楽館で初めて勤めて以来、各地で上演を重ねています。「それぞれの劇場に合った演出を考えながら勤めてきました。今回は、一部分(の上演)ではありますが、小桜姫(中村壱太郎)のピュアなところや、鯉の精の見顕しの部分、そしてそこからの早替り、最後の鯉との本水を用いた立廻りなどをお楽しみいただきたい」と、みどころをアピールしました。
永楽館での初役の際は、伯父である五世片岡我當から教えを受けました。「最後の引っ込みの泳ぎ六方と呼ばれる、まるで水の中を泳いでいくかのような六方や、鯉が化けている滝窓志賀之助と本物の滝窓の演じ分けも、丁寧に教えを受けました」と回顧し、「歌舞伎座で勤めさせていただけるなんて、こんなにうれしいことはないですし、伯父も(脚色の)水口一夫先生もとても喜んでくれていると思います。先人たちの顔を思い浮かべながら、上方の役者としてしっかり勤めたい」と、思いを明かしました。
第二部『盛綱陣屋』の和田兵衛秀盛は、今年5月に大阪松竹座さよなら公演「御名残五月大歌舞伎」でも勤めました。「(仁左衛門の)盛綱を、しっかり自分の目に焼き付けておかなければいけないと思っていたのですが、まさか自分が和田兵衛をさせていただけるなんて…。やはり(仁左衛門の盛綱の)存在は大きかったです。ずっとみてきたお手本といえる方が、実際に盛綱として、私にせりふを喋ってくださっているというのは、夢のような時間でした」。
仁左衛門の教えを受け、毎日試行錯誤の連続だったと話します。「(盛綱と秀盛の関係性は)役としては、ほぼ対等だと思っていましたが、“もっと上から、もっと軽くあしらってくれれば良い”と言ってくださいました。顔(化粧)の仕方なども、いろいろと教わりました。盛綱を毎日全身全霊で勤めている叔父とご一緒でき、近くで学べるありがたさもあり、千穐楽を迎えるのが寂しかったのですが、こんなにも早く再び勤められるとは思っていませんでした。(Bプロでは)八代目(尾上)菊五郎さんの盛綱にご一緒するのは初めてですので、とても楽しみにしています」と、期待を込めます。
上方の俳優として
十三世片岡仁左衛門の部屋子として、当時9歳で片岡千代丸を名のり初舞台を南座で踏んだ愛之助。「松嶋屋は、上方の役者の家であり、上方歌舞伎を守る家でもあります。十三世仁左衛門、(二世)秀太郎という師匠の背中をみて育ってきましたし、お二人のようになりたいと思っています」と思いを打ち明け、「私は、先輩方、周りの方に恵まれてきました。今回の『鯉つかみ』をはじめ、『夏祭浪花鑑』や、『仮名手本忠臣蔵』の大星由良之助も歌舞伎座で勤めさせていただき、こんなにありがたいことはありません。これからも上方というものを大切にしながら、このスタイルでいきたいと思います」と、並みならぬ思いを続けました。
最後に、昨年11月以来となる歌舞伎座出演に向け、「全力で舞台の上で暴れまわりたいと思っています。歌舞伎を観たことがないという方もぜひお誘い合わせの上、楽しんで歌舞伎をご覧になってください。各部ともいろいろな演目がございますので、ぜひコンプリートしていただきたいです!」と、溌溂と呼びかけました。
▼
歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」は、10月2日(金)から20日(火)までの公演。チケットは、9月14日(月)より、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で発売予定です。
