ニュース

廣松、虎之介が語る、「市川團十郎特別公演」

廣松、虎之介が語る、「市川團十郎 特別公演」

 

 2026年10月3日(土)から始まる、南座「市川團十郎特別公演」に出演の大谷廣松、中村虎之介が、公演に向けての思いを語りました。

▼

廣松、虎之介が語る、「市川團十郎 特別公演」

 

役に向き合うときに大切なこと

 昼の部『与話情浮名横櫛』「源氏店」について廣松は、「今回、お富を勤めさせていただきます。実は4年前に勤める予定がありましたが、コロナ禍の影響で中止となってしまいました。あれからさまざまな役を勤め、子どもも生まれ、積み重ねてきた経験を生かしたいと思っています」と決意を述べ、「相手役の与三郎はAプロ・Bプロと日替りですので、それぞれの与三郎に合わせて演じ分けるところも、お客様に楽しんでいただけたらと思います」とアピールします。

 

 夜の部『義経千本桜』「鳥居前」では静御前を勤めます。「そこに静御前がいると思っていただけるような、可憐さと哀しさ、そして気丈さを併せ持つ静御前」を、目指していると述べます。「(「源氏店」の)お富と一緒で、自分のなかで噛み砕かないといけない部分がたくさんある役ですので、そういったところを今回も勉強して、もう一度伯父(雀右衛門)に習って勤めたいと思います」と、真摯な思いを打ち明けます。

 

廣松、虎之介が語る、「市川團十郎 特別公演」

 

任せられることの重み

 虎之介は、「源氏店」で日替りのAプロで与三郎を勤めます。「偶然に偶然が重なる男女の物語。こんなに偶然が重なることは現実ではそうそうなく、歌舞伎ならではだと思いますので、この面白さを大事にしながら演じたいです」と意気込みます。「松嶋屋(片岡仁左衛門)のおじ様に一から教えていただきます。与三郎は元々大店の若旦那なので、その部分を忘れず、役の性根を大切に勤めたいと思っています。皆さんの前で良い与三郎を演じられたらと思います」と、心境を語りました。

 

 夜の部、『七つ面』については、「もし自分がいつか歌舞伎十八番を勤める機会があるとすれば、所作事であるこの演目が一番合っているのではと以前から考えていました。歌舞伎十八番というのは成田屋さんの家の芸ですので、任せていただいた重みを受け止め、勤めたいと思います」と、気を引き締めました。

 

自分たちの役目

 今回の公演に向けて廣松は、「團十郎さんや梅玉のおじさまをはじめとする大先輩方がいらっしゃる環境で挑戦する機会を与えていただけることを、大変光栄に感じています。先輩方から習ったものを次の世代へ繋いでいくのが私たちの役目だと思っています」と宣言すると、虎之介も、「このような機会をいただけることに、本当に感謝しています。上方の役者として今年の10月も南座に出演できることをうれしく思います。関西のお客様にはぜひ足をお運びいただきたいです」と続きます。

 

  最後に廣松は、「この公演をきっかけに歌舞伎を好きになっていただき、次のお客様を歌舞伎に誘っていただけたら、これほどうれしいことはありません。昼夜で恋人役を勤めてくれる虎之介さんと一緒にがんばりますので、ぜひ南座へお越しください」と呼びかけると、虎之介からは「10月は他の劇場でも歌舞伎が多く上演されますが、ご覧になった方が“南座も面白かったよね”と言っていただけるように全身全霊を尽くします」と、熱い気持ちが伝わってきました。

▼

 南座「市川團十郎特別公演」は、10月3日(土)から25日(日)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。

※3階左右列見切れ席(二等席)の販売についてはこちら

2026/10/02