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尾上右近、隼人が語る、歌舞伎座『仮名手本忠臣蔵』
2026年11月1日(日)から始まる歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」通し狂言『仮名手本忠臣蔵』に出演の尾上右近、中村隼人が公演に向けての思いを語りました。
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愛情を勘平に届ける
Aプロでは塩冶判官、Bプロでは六段目・七段目のおかるを勤める右近。「8月の歌舞伎座で初めて世話女房を経験し、今回古典歌舞伎の代表作でもある『仮名手本忠臣蔵』のおかるを演じること、本当にうれしいです。『忠臣蔵』は女方のお役が少ないこともあり、おかるは重要な役どころであると感じています。判官様は演じること自体想像がつかなかったお役です。緊張感のなか人間味をどれだけ感じていただけるかが大切だと思います」と、それぞれの役について語ります。
おかるのキャラクターについて問われると、「旦那さんへの思いを貫く女性だと思います。心が揺れ動く勘平を全て受け入れて包み込む、愛情にあふれた存在です。物語が進むにつれて、主君のため、忠義のためという思いも深まりますが、勘平のことを思い続ける心は変わらず、彼と一緒に生きられることがおかるにとっての最大の幸せだと感じます。心の底から勘平を愛する気持ちを大事にしたいです」と、思いを明かします。「石持の女房役の衣裳は憧れていたので、うれしい気持ちで撮影しました」と、扮装写真撮影にも触れました。
目標の役を演じる責任感
Aプロ・Bプロで、五段目・六段目の勘平を初役で勤める隼人。「八代目の菊五郎さん、右近さんと、勘平を演じたことのある方を相手役に演じさせていただくということで、非常に頼もしさもありつつ、“どう演じるのかな”とずっと見られているような緊張感がすでにあるのですが、いい勘平を届けられるよう頑張っていきたいです。先ほど右近さんと、“ここはどうするの”、“ここはこうやっているよ”とディスカッションできたのがとても心強く、アドバイスをもらいながら勤めたいです」と、緊張と喜びの気持ちをあらわします。
扮装写真撮影の時の気持ちを問われると、「立役を演じる身として、勘平の浅葱の衣裳への憧れが強かったので、いよいよ勤めさせていただくんだという気持ちになりました。また同時に、型が細かく残っている役でもあるため、そういった難しさや怖さも感じています」と、真剣な面持ち。「勘平はひとつ目標にしていたお役で、10年以上前に国立劇場で『忠臣蔵形容画合』を(二世中村)吉右衛門のおじ様がなさった時に三段目(足利館門外の場)の勘平を勤めさせていただき、その時におじ様から“いつか勘平をできる役者にならなきゃいけないんだから”と、叱られながらですがたくさんのことを教えていただき勤めた思い出があります。昨年には道行の勘平をさせていただき、今回五・六段目ということで、責任感もありますが初々しく勤められたら」と、改めて気を引き締めました。
先輩方へのリスペクトを込めて
今回、勘平を片岡仁左衛門から習う隼人。「勘平のお話をいただいた時にはすぐにおじ様にご報告し、教えていただきたいとお願いしました。おじ様の勘平は、いい意味で江戸と上方のいいとこ取りと言いますか、役の合理性を感じられる、心の動きに無理のない勘平だと感じています」と、思いを伝えます。
続けて右近は、「判官は、師匠である七代目菊五郎のおじ様に、おかるは(坂東)玉三郎のお兄さんに教えていただく予定です」と、真摯に答えます。「演じるうえで、お役に対しての愛情や思いもありますが、それと同時にこれまでお役を勤めてきた先輩方へのリスペクトもあり、役と役者、2つのリスペクトがあるのが歌舞伎の世界ならではだと感じます。先輩方の思いも汲みながら勤めていきたいです」と、熱く意気込みました。
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歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」は11月1日(日)から25日(水)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。
