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獅童の出演舞台『海峡の光』は11日初日

『海峡の光』
 

 4月11日(金)から、東京 よみうり大手町ホールで上演される 『海峡の光』が、初日を前に舞台稽古を公開、出演の中村獅童が意気込みを語りました。

『海峡の光』

 作家の辻仁成が自分の芥川賞受賞作を自ら脚本、演出も手がけて初舞台化した『海峡の光』。

 公開舞台稽古前の会見で獅童は、「僕は今回、大勢と一緒に動くことが多いのですが、体の動かし方や立ち位置など、すごく細かく演出されていました。皆で話し合うことも多いですね」と、つくり手が一つになって舞台に取り組む様子を語りました。共演の片桐仁も、「(辻の)並々ならぬこだわりは、観ていただければわかると思います」と続けました。

 斉藤(片桐)の勤める函館刑務所に収監された花井(獅童)は、かつて斉藤をいじめ、苦しめてきた男。斉藤は花井に気づかれることを恐れながらも、まるで花井が何か事を起こすことを期待しているようだと妻に言われます。模範的な態度で刑を務め、しかも受刑者たちをひきつけて味方にする魅力を放つ花井。それはまるで、優等生でありながら斉藤をいじめていた頃と変わらないようでもあり...。

 「去年は役のために今までで一番太っていたので、今回は8kgくらい減らしました」と言う獅童は、寡黙かと思うと雄弁にとうとうと語り、1枚の布を使って声と演技で時間と場所を自由に行き来して、役柄そのままに舞台を引っ張っていきます。

 「1カ月ほど毎日毎日、稽古場にこもってつくり上げたものなので、きっといい仕上がりになると思います。全員一丸となって精一杯演じます」と獅童が思いを述べると、片桐と、同じく共演の村川絵梨は「獅童さんからたくさんのアドバイスをいただいた」と声を揃え、舞台の外でも俳優たちを牽引している様子がうかがえました。

『海峡の光』

▲ 左より、村川絵梨、中村獅童、片桐仁

  よみうり大手町ホールのオープニングシリーズとして上演される 『海峡の光』は、29日(火・祝)までの上演です。

2014/04/11