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新橋演舞場『母をたずねて膝栗毛』で節分豆まき
2月1日(土)に開幕した新橋演舞場 『母をたずねて膝栗毛』では、3日(月)昼の部、夜の部で恒例の節分の豆まきが行われました。
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冒頭から歌あり、踊りあり、そして笑いあり、さまざまなジャンルで活躍する俳優たちがそれぞれの持ち味を発揮し、東へ西への長い道中を最後まで盛り上げた『母をたずねて膝栗毛』。江戸下屋敷に暮らす側室お縫を演じる萬次郎は、歌舞伎の女方らしく威厳のある物言いと、くだけた芝居とのギャップで客席をおおいに沸かせました。
獅童は、道中を共にする藤山直美と息もぴったりの掛け合いで笑いを誘うかと思えば、『瞼の母』を髣髴とさせるシーンもあり、奥田瑛二とともに立廻りでも活躍。一方、巳之助は金貸しの手代として3人の道中に陰ながら同行し、姿形を変えて多彩なキャラクターを見せる役どころで存分に魅力をふりまきました。
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3日の昼の部終演後、再び幕が開くと出演者たちがずらりと並び、藤山直美が「本日は節分でございます。皆で豆まきをさせていただきます」とご挨拶。場内から歓声が上がり、思わず立ちあがるお客様の姿も見られました。
獅童の「鬼は外!」の発声をきっかけに舞台上の出演者から客席へ、無病息災を祈り大入り袋に詰められた豆と、公演の特製手拭いがまかれました。奥田瑛二はお客様からの声に応え、手拭いを2階席まで届かせていました。
枡の中の豆がすっかりなくなったところで水谷八重子が、「今日はこうして大勢の方がおいでくださり、皆喜んでおります。お福さん(藤山)のこのエネルギーをお持ち帰りください」とご挨拶し、喜劇公演らしい、明るく活気に満ちた豆まきを締めくくりました。
2014/02/03