亀治郎「風林火山」初日を迎えて

 日生劇場で上演中の『風林火山-晴信燃ゆ-』。初日の舞台を前に、主演の市川亀治郎、板垣信方役のJJサニー千葉が意気込みを語りました。

市川亀治郎―――
 いよいよ初日が来たという思いと、もう来ちゃったという思いと、2つの気持ちが入り交じって複雑な気持ちです。

JJサニー千葉―――
 製作発表でお話ししました“不安”という二文字が、実は昨日まで抜けませんでした。しかし、初日を迎えた今日は、“行くしかないんだ”という気持ちで、前しか向いていません(笑)。


テレビと舞台の違い―――

亀治郎―――
 テレビと同じ物を追い求めて舞台化してしまうと、失敗するケースがありますが、今回はテレビとは全く違う描き方をしています。
 出演者のうち、何名かはテレビで同じ役を演じられていた方にご出演いただいていますが、舞台は全く違ったテイストに仕上がっていて、本当に別物と考えていただいて良いくらいです。千住明さんの音楽も劇中で聴くと、テレビと同じ音楽なのに、まったく新しい音楽として聞こえてきます。
 さらに、舞台装置が斬新ですから、例えるとテレビ版の『風林火山』は“古典”で、舞台版は“新作”という感じでしょうか(笑)。全く違う味わいになっているので、テレビを見た方も見ていない方も楽しめる作品になっています。


見どころ―――

亀治郎―――
 板垣との血の絆を超えた、重い絆の強さを描いたところが一番の見どころです。宙乗りや早替りなど、ケレン味だけではなく、ドラマの奥深くも、ぜひ味わっていただきたいと思っています。そして、出演者がみんなすごく気合いが入っています。
 今回、僕にとって理想の舞台が出来たと思っています。共感していただき、この舞台を楽しん観ていただければ、これ以上の喜びはありません。

JJサニー千葉―――

 はじめから終わりまで、言うなれば“親子愛”、それが見事に描かれています。板垣が死んでしまった後も、私の言葉が常に舞台を飛び交っていて、見ていても気持がいいです。
 今回、僕は舞台上での殺陣はありませんが、ただ一太刀だけ、そしてその一太刀に板垣のすべてをかけている場面があります。それをぜひ見ていただきたいと思っています。

『風林火山 -晴信燃ゆ-』は4月27日(日)まで。ぜひお見逃し無く。


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風林火山

2008/04/11