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「市川團十郎 荒事の世界」展オープン
9月29日(土)、東京 千代田区立日比谷図書文化館の特別展「市川團十郎 荒事の世界」がオープンしました。
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昨年、都立日比谷図書館が千代田区に移管されて、日比谷図書文化館としてリニューアルオープンしましたが、今回の特別展はその開館一周年を記念してのものです(上の写真は『勧進帳』弁慶と富樫の衣裳、小道具の展示)。
タイトルにもあるように市川團十郎家と荒事に光を当てた今回の展示では、荒事の代名詞といってもよい「歌舞伎十八番」のなかから、『勧進帳』『助六』といった代表的な演目の衣裳や小道具をはじめ、天保3(1832)年に七世團十郎が「歌舞伎十八番」を制定した折の摺物や、嘉永5(1852)年に出版された歌舞伎十八番の錦絵が18枚揃った形で展示されています。
そしてこれ以外にも、貴重な漆絵や役者絵の数々。さらに古典籍や番付、台本などが展示され、さまざまな角度から代々の團十郎の足跡と荒事の魅力について触れられるように構成されています。
また、このような展示では初お目見えとなる『押戻』の大館左馬五郎の衣裳や、新出史料でたいへん珍しい渓斎英泉の絵暦。さらに、小川知子氏が撮影した当代團十郎の楽屋風景や舞台の写真、今回の展覧会のために作成された映像「荒事―その魅力」なども、大きな見どころとなっています。
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当月の 新橋演舞場で上演中の『勧進帳』をご覧になったあとで、この特別展に足を運んでいただき、弁慶、富樫の衣裳、そして小道具を至近距離で観るのもまた一興です。この特別展、会期は11月28日(水)までです。開館時間や休館日など、詳しくは 歌舞伎美人のニュース、 千代田区立日比谷図書文化館のサイトをご覧ください。
2012/10/03