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玉三郎がメトロポリタン歌劇場総裁と対談
シネマ歌舞伎とMETライブビューイングの10周年を記念して、坂東玉三郎がメトロポリタン歌劇場総裁、ピーター・ゲルブ氏と対談しました。
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歌舞伎の舞台を撮影して映画館で上映するシネマ歌舞伎と、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)のオペラ公演を撮影し、映画館で上映するMETライブビューイング。両者は今年、誕生から10周年の節目を迎えました。シネマ歌舞伎に10作以上出演し、編集・監修にも携わる玉三郎と、METライブビューイングの発起人であり、メトロポリタン歌劇場総裁ピーター・ゲルブ、舞台の映像化に尽力する東西の二人が記念の年に対面を果たしました。
ゲルブ氏が、「玉三郎さんの舞台は劇場や映像で拝見しています。歌舞伎の世界を超えて偉大なアーティストとして世界的な名声を得られていることは、とても素晴らしいことだと思います」と讃えると、「メトロポリタン歌劇場では100年祭のガラ(1983年)で、『鷺娘』を演じました。非常に縁が深い劇場です」と、玉三郎も親しみを込めて応えました。
スポーツの生中継に発想を得て、オペラとファンをつなぐ一つの方法としてMETライブビューイングを始めたと言うゲルブ氏。「今まさに演じられているパフォーマンスを、世界中の観客に向けて上映する。それが観客の熱狂を生むのだと思います」と、10年の時を経てしっかりと手応え感じている様子です。
「METライブビューイングの開始から10年を経て、劇場の客層も過渡期を迎えていると感じます。新しい世代のお客様が増えましたし、(ライブビューイングを観て劇場を訪れる)外国からのお客様も増えました」とゲルブ氏が続けると、玉三郎も質問を交えながら熱心に聞き入り、シネマ歌舞伎を続ける意味も同じと賛同しました。
この10年、観客により楽しんでいただけるように試行錯誤を重ねてきたという話では、玉三郎が「(自身が出演・編集・監修を行った)『二人藤娘/日本振袖始』で、舞台裏の映像を入れました」と言うと、ゲルブ氏も「METライブビューイングの観客にも、舞台裏の映像は好評です。普段見られない舞台の裏側を感じることができるから」と言うように、つくり手として二人が同意する場面がいくつもありました。
※対談インタビューは「婦人公論」(中央公論新社)10月27日号(13日発売)に掲載
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玉三郎出演のシネマ歌舞伎『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』は10月24日(土)より上映開始、METライブビューイング2015-16シーズンは第1作『イル・トロヴァトーレ』を皮切りに、10月31日(土)より全国公開となります。
《月イチ歌舞伎》『籠釣瓶花街酔醒』
10月24日(土)~30日(金)東劇ほか全国の映画館にて上映
METライブビューイング2015-16
10月31日(土)より東劇、新宿ピカデリーほか全国の映画館にて10作品を順次公開