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藤十郎 高津宮に絵馬を奉納
4月6日(金)、坂田藤十郎と「なにわ華の会」が、襲名記念の絵馬を大阪市中央区の高津宮に奉納しました。
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藤十郎は平成17年の12月に、坂田藤十郎の大名跡を襲名。その後の約1年にも及ぶ襲名披露公演を無事終えたことを祝い、また4年振りに開催される「坂田藤十郎襲名記念 近松座歌舞伎公演NO.18」の成功祈願の意を込め、満開の桜が咲き誇る4月上旬、高津宮に絵馬を奉納しました。
『夏祭浪花鑑』の団七九郎兵衛を描いたその絵馬は、歌舞伎絵師の穂束とよ國氏が藤十郎をモデルに描いたもの。そこに藤十郎直筆のサインが入れられ、境内の絵馬堂に今後半永久的に飾られることとなります。また「なにわ華の会」は、坂田藤十郎襲名に際し、関西各界の代表によって設立された会で、関西から上方歌舞伎を初めとする伝統文化を発信し、文化的魅力のある関西の再生を目的としています。
高津宮は『夏祭浪花鑑』の舞台であることから、平成18年5月に藤十郎が成功祈願を行なった場所。その所縁ある高津宮に、絵馬を奉納できるとあって、藤十郎は感激もひとしおの様子。「なにわ華の会」の秋山喜久会長と熊谷信昭副会長の御祝辞に続き、藤十郎は
「由緒あるこの高津宮に私を描いた絵馬を奉納させて頂きまして、こんなに光栄な事はございません。新たな気持ちで、生まれ変わったつもりで、今後も頑張りたいと思っております。」
と述べました。その後、この三名による除幕式が行われ、勇壮な団七の絵が現れると、「山城屋!」の大向うがかかり、御参集の皆様からも温かな拍手が沸き起こりました。大阪松竹座にご来場の際には、高津宮まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
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2007/04/13