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松也が語ったミュージカル『狸御殿』

松也が語ったミュージカル『狸御殿』

 左より、赤井英和、渡辺えり、宮本亜門、尾上松也、瀧本美織、小倉久寛

 

 8月1日(月)~27日(土)、新橋演舞場で上演されるミュージカル『狸御殿』に尾上松也が主演。演出の宮本亜門と、共演者とともに、製作発表会見に臨みました。

出演者の個性で豪華な“幕の内弁当”に

 平成8(1996)年の音楽劇『狸御殿』からミュージカル『狸御殿』へ――。前回に引き続き演出にあたる宮本は、「今回はすごいバージョンアップ。いろいろな意味でまったく新たな作品と思っていただいていい」と語り、「いわば“エンタメ満載の幕の内弁当”、日本にはこれだけ個性があふれているんだという、素敵なキャストが集まりました。お客様も飽きる暇がありません」と、早くも今回の上演に手応えを感じている様子です。

 

 『狸御殿』はオペレッタ風時代劇を得意とした木村恵吾が、戦前から戦後にかけ、人々に勇気を与えるものをと撮った映画の第一作で、その後、数多くの映像、舞台作品がつくられました。「日本初の、“日本の”エンタテインメントが凝縮している楽しさ。日本のミュージカルの原点と言われている作品です。日本ってこんなにおおらかで美しく、素敵なところなんだということを、笑いの渦とともに、お客様に伝えることができる…。今はそういうタイミングです」と宮本。

 

松也が語ったミュージカル『狸御殿』

新橋演舞場で初めての主演

 この作品で、狸の国の狸御殿の若君、狸吉郎として、松也は新橋演舞場で初めて主演を勤めます。「大変光栄に思います」と喜ぶと同時に、「公演を任せてもらえる役者になれるようにという思いでやって来たので、プレッシャーもありますが、誇りに思うところもあります。それよりも公演を成功させたい、お客様に楽しんでいただきたいという思いが強いです。再演ですが、新たな挑戦として挑みたい」と、気迫を感じさせました。

 

 「亜門さんは“和”、大和魂、伝統文化というものを非常に重んじる方なので、和製ミュージカル『狸御殿』でこれほど頼りになる演出家さんはいません。頼もしい共演者の皆さん、スタッフ、全員一丸となって、この夏、オリンピックより熱い舞台を新橋演舞場からお届けします」と、8月に向けて気合十分なところを見せました。松也と相手役の瀧本美織にたっぷり歌ってもらいたいと、音楽担当の服部隆之が新曲も書き下ろし、前回よりさらにバラエティー豊かな楽曲が全編を彩ります。

 

だましだまされ…、“全員が化けだぬき”!?

 狸吉郎の運命の相手となるきぬたは、シンデレラのようないじめられ役で、ミュージカル初挑戦の瀧本は、「愛があふれる幸せな話。幸せな空間を皆で共有し、それをお客様に伝えたい」と作品の魅力を語りました。謎の盗賊、泥右衛門役の赤井英和は「話のキーポイントとなる役です。実はレコードを3枚出していて…、一所懸命やります!」と、ミュージカル出演にあたり、こちらも意欲満々です。

 

 今年2月の初ミュージカルで、歌って踊ることの楽しさを知ったという小倉久寛は、狸御殿の家老、餅月満太夫。「亜門さんのおしゃれで情熱的なミュージカルの世界に入るのが楽しみ」と笑顔を見せました。狸吉郎の母、きららの方は念願の宮本亜門演出に出られると喜ぶ渡辺えりで、「20年前、客席で見ていたとき、雲の上の人と思っていた草笛光子さんの役をやることになるとは」と感慨深げでした。ほかにも、楽曲の多彩さに匹敵するほど、多分野から出演者が集まりました。

ミュージカル『狸御殿』

 心のどこかに置いてきた、どことなく懐かしいストーリーやメロディーが、目の前に繰り広げられる舞台から蘇り、いきいきと踊り出す『狸御殿』。「笑いありロマンスあり。いろんな要素を含んだミュージカルを個性豊かなキャストでご覧いただきます。大人から子どもまで楽しめる作品です」と、最後に松也が作品をアピールして会見を終えました。 

 

 新橋演舞場8月公演、ミュージカル『狸御殿』は、8月1日(月)から27日(土)までの上演。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹にて販売中です。

2016/06/28