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幸四郎、松也がシネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』舞台挨拶に登場

幸四郎、松也がシネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』舞台挨拶に登場

 カメラに微笑む幸四郎と、「ライらしく悪い顔を」とのリクエストに応える松也

 2025年11月14日(金)、東京 新宿ピカデリーでシネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼(おぼろのもりにすむおに)』舞台挨拶に、松本幸四郎、尾上松也が登場しました。

幸四郎、松也がシネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』舞台挨拶に登場

 

 幸四郎と松也、それぞれが主演をつとめた「幸四郎版」、「松也版」の2バージョンが連続公開される本作。舞台挨拶では、悪役主人公・ライのイメージから、「悪い男」をテーマにしたワイルドなファッションで登場した二人に、観客もイベント冒頭から大いに盛り上がりました。

 

 平成19(2007)年1月に初演された『朧の森に棲む鬼』。初演時に続き本作でも主人公ライを演じた幸四郎は、「 (ライについて)ブレーキのない車に乗って坂道を下っているような男。コントロールが効かないままどんどん突っ走って、体が引っ張られるような感覚でした」と語ります。「同じタイトルのお芝居でも、2007年の公演とはまったく違う作品に仕上がっている」と話し、生まれ変わった本作を楽しんでほしいと熱く語りかけました。

 

幸四郎、松也がシネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』舞台挨拶に登場

 

 憧れの役を演じた松也は、「稽古場でせりふを言ったとき、‟あのライのせりふを俺が言っている!”という高揚感があった」と熱弁。「二人のライの方向性がすごく違っている。シネマ歌舞伎は個性を活かしながらつくってくださいましたので、きっと楽しんでいただけると思います」と語る。シネマ歌舞伎の注目シーンでは、作中でライが女性の心を奪う場面の寄りのシーンを選び、「なかなかいい男でした!」と言う確信のひと言に、観客の期待も高まります。

 

 終始和気あいあいと進む舞台挨拶。長男である(市川)染五郎が演じるシュテンを痛めつけるシーンについて幸四郎は、「大好きです!」と即答し、事前募集された「地方公演の必需品は?」という質問に松也は、「スニーカーは15足程持って行っていた」と靴好きらしい回答が出たり、たびたび観客の笑いを誘いながら40分間の二人のトークも終盤へ。

 

 最後に幸四郎は「シネマ歌舞伎は舞台を残す新たな道。生の舞台とはまた別の新作として楽しんでほしい。主役を僕と松也さんが演じていますが、演出も台本も同じなのに主役が違うとこんなに違いがあるのか、と感じました。いろんなライ、朧の森に棲む鬼を観ていただきたい」と締めくくりました。

 

シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』(幸四郎版)作品詳細

シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』(松也版)作品詳細

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2025/11/18