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初日に澤村藤十郎が出演!大阪松竹座「関西・歌舞伎を愛する会 結成三十周年記念 七月大歌舞伎」
7月3日(土)、大阪松竹座では「関西・歌舞伎を愛する会 結成三十周年記念公演 七月大歌舞伎」の初日の幕が開きました。
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昼の部に『妹背山婦女庭訓 三笠山御殿』『大原女 国入奴』『御浜御殿綱豊卿』、そして夜の部は『双蝶々曲輪日記』、『弥栄芝居賑』『竜馬がゆく 風雲篇』と多彩な演目を、片岡仁左衛門、市川左團次をはじめとする豪華出演陣が演じる話題の舞台です。
特に夜の部の『弥栄芝居賑』は、「関西・歌舞伎を愛する会」の結成三十周年を記念しての特別な一幕。「道頓堀芝居前」というタイトルがついている通り、道頓堀の芝居小屋に模した舞台に、幹部俳優が勢揃いしてめいめいに御祝の言葉を述べるという、華やかさに包まれた一幕ですが、初日ということで、特別に会(当時は「関西で歌舞伎を育てる会」)の結成に尽力された二代目澤村藤十郎が、『弥栄芝居賑』に登場致しました。
片岡仁左衛門をはじめ幹部俳優12名がそれぞれに「関西・歌舞伎を愛する会」の結成三十周年のお祝を述べた後、仁左衛門が「澤村藤十郎さんが、各方面に声をかけてくれて「関西・歌舞伎を愛する会」の前身である「関西で歌舞伎を育てる会」が結成されました。まさに生みの親とも言える、澤村藤十郎さんが、今日は初日ということで特別にご挨拶に来て下さいました」と紹介すると、羽織袴姿の澤村藤十郎が登場、大きな拍手で迎えられました。
澤村 藤十郎
「皆さまの尽力のおかげで、今日の歌舞伎の隆盛があると思います。一時期は二十日あまり意識が遠のいておりましたが、これからは歌舞伎のためにいろいろなことをやっていきたいと思っております。」
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最後に仁左衛門が「皆さまのご多幸と歌舞伎の発展を祈念」して、大阪締めで手を締め、めでたくお開きとなりました。客席からは「紀伊国屋!」の声が飛び交い、賑やかに幕が閉まりました。