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亀治郎、三響會出演の「伝統芸能の今」が千穐楽を迎えました
ゴールドリボン基金チャリティー企画「市川亀治郎×三響會 特別公演~伝統芸能の今~」が7月15日、浅草公会堂で千穐楽を迎えました。
ゴールドリボン基金とは小児がん経験者の支援事業、小児がんのトータルサポートに関する研究への助成、および小児がんの啓発活動に使われる基金の事。今回の公演は入場料やパンフレット代金の一部などがゴールドリボン基金に寄付されるチャリティー企画公演。全国11カ所を巡り公演をおこなってきた市川亀治郎、歌舞伎囃子方の田中傳左衛門、田中傳次郎(三響會)らが、千穐楽の舞台で、がんの子供を守る会へお客様からの募金・公演関係者からの寄付金総額1,000万円をお渡しし、公演への想いを語りました。
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市川亀治郎
本日無事に千穐楽を迎えさせていただきました。今回の公演では、自分たちで荷物を運び、最終電車に飛び乗り、全国11カ所(22公演)で寄付を募り、社会に尽くさせていただく活動ができました。そこで知ったのは人の心の温かさでした。皆様の温かさによって、小児がんで大変な思いをしている子供の命が救える、子供達の心の痛みや苦しみを少しでも除いてあげる事ができる、そう思うと本当に我が事のように嬉しく思えて参ります。
この活動を通じ、私たちが社会の事を勉強させていただいた事に感謝しています。また、ご寄付いただいた皆様に子供達に代わって感謝をしています。そしてこのように無事千穐楽を迎えられましたのも、皆様方お一人お一人の温かいお心のおかげと心から感謝しています。本当に感謝という意味を深く知る事のできた公演でした。
田中傳左衛門(三響會)
今回の公演で、熊本の八千代座に伺った際、僕や亀治郎さんを楽屋口で出待ちしていてくれた小児麻痺の男の子がいました。清らかな顔で、私たちに「ありがとう」と声を掛けてくれて、募金までしてくれました。そうした1人1人の温かい気持ちを感じると、とてもハードなスケジュールの公演でしたが、本当にやって良かったと思っています。
先ほどこの会場の入口で募金を募らせていただき、ゴールドリボンのバッチを皆様にお配りいたしましたが、みなさん喜んでそのバッチを付けてくださいました。ぜひこれからも伝統芸能とチャリティー活動、それぞれに興味をお持ちいただければと願っています。僕たちもこうした活動を続けていきたいと思っています。
田中傳次郎(三響會)
私は入口でパンフレットの売り子をさせていただきました(笑)。ガンと言う病気はとても身近にある病気です。そして世の中には、苦しみながら生きることさえ困難な子供達がたくさんいます。ゴールドリボン基金に巡り会い、チャリティーが伝統芸能とどう結びつくか自分たちで考え、一歩社会に出ることで、そうした皆様の苦しみを知ることができました。そして我々の活動に賛同し、このように多くのお客様があつまって下さった事を本当にありがたく思っています。
昨年は1日公演、500名限定の会でしたが、今回の公演では全会場で15000人以上の方がこの企画を見てくださり760万円以上の募金を頂き、公演関係者からの寄付金を合わせて合計1000万円をお渡しすることができました。これも、お客様お一人お一人の善意の力です。心より厚く御礼申し上げます。