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幸四郎が太宰府天満宮「曲水の宴」で博多座襲名披露をアピール

幸四郎が太宰府天満宮「曲水の宴」で博多座襲名披露をアピール

 3月4日(日)、福岡県 太宰府天満宮の「曲水の宴」に、「六月博多座大歌舞伎」で襲名披露する松本幸四郎が登場しました。

 4月の御園座に続き6月博多座で襲名披露を行う幸四郎が、公演を前に地元福岡の太宰府天満宮の「曲水の宴」に、束帯姿で参加しました。飛梅伝説の残る太宰府は、『菅原伝授手習鑑』で歌舞伎にも縁の深い場所。梅の香いっぱいの境内へ多くの参拝者が詰めかけ、平安時代の雅びな宮中行事を今に伝える神事を見守りました。

 

幸四郎が太宰府天満宮「曲水の宴」で博多座襲名披露をアピール

 うららかな陽気にも恵まれ、御本殿に向かう参道の行列には、幸四郎へ「高麗屋!」「十代目!」の声もかかりました。太鼓橋を渡って御本殿参拝をしたあとは、文書館前の曲水の庭に向かいます。いよいよ曲水の宴となり、優雅な白拍子の舞や神楽舞に続いて「盃の儀」が始まりました。

 

 参宴者は、遣り水を流れてくる盃が自分の前を通り過ぎるまでに、歌を詠みます。十二単の女性たちが華やかな彩りとなり、雅楽の音が悠久の時へと誘いました。

 

梅を詠み 盃交わす 諸人に 神も昔の 春や見るらむ

十代 幸四郎

 

幸四郎が太宰府天満宮「曲水の宴」で博多座襲名披露をアピール

 歌を披露した幸四郎は、「初めて参加させていただきましたが、日頃これほどゆったりとした時間を過ごすこともないので、とても新鮮でした。また、太宰府という場所の雰囲気と、それをたっとぶ福岡の人々の思いも感じられました。博多は母の故郷でもあり、私にとっても特別な思いがある場所です。錦を飾りたいという意気込みで頑張ります」と、公演に向け、いっそう気持ちを高めていました。

 博多座「六月博多座大歌舞伎」は6月2日(土)から26日(火)までの公演。チケットは博多座のオンラインチケット、電話予約センター、劇場窓口ほかで、4月14日(土)発売予定です。

2018/03/04