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「平成中村座」初日、秋晴れに一番太鼓が鳴り響く

平成中村座「一番太鼓の儀」 左より、田中傳次郎、中村七之助

  平成中村座「一番太鼓の儀」 左より、田中傳次郎、中村七之助

 

 11月1日(木)、平成中村座「十一月大歌舞伎」の初日、田中傳次郎が一番太鼓を執り行い、中村七之助が撥(ばち)渡しを行いました。

「平成中村座」初日、秋晴れに一番太鼓が鳴り響く

 七之助から撥を渡され、傳次郎が緊張した面持ちで開幕を知らせる大太鼓を打ちました。一番太鼓の音が浅草に鳴り響くと、集まったお客様から大きな拍手が起こりました。

 

 儀式を見守った七之助は「父はまさか、こんなに早く自分の追善興行が、中村座で執り行われるとは思っていなかったはず」と語り始めました。十八世勘三郎の孫、勘太郎、長三郎も奮闘する七回忌追善の公演に、「向こうでとても悔しがっていると思います」。父の思いを背負って熱い舞台を勤めたいと、気を引き締めました。また、「聞いたところによりますと、今日、西の南座でも一番太鼓を行っているとのことです」と、東西そろっておめでたい日となったことを興奮気味に述べました。

 

 
「平成中村座」初日、秋晴れに一番太鼓が鳴り響く

 最後に七之助は、平成中村座入口前に並ぶお土産やバーなどが入る五軒長屋、そして、お客様を案内するお茶子さんを紹介し、「平成中村座を十分に楽しんでいただきまして、千穐楽までご声援のほど、ひとえによろしくお願いいたします」と、挨拶を締めくくりました。このとき、空にはきれいな虹が浮かび、これまでもたびたび同じようなことがあったのをご存じのファンの皆様からは、「また勘三郎さんが見に来ている」とうれしそうな声が聞こえました。

 平成中村座 「十一月大歌舞伎」は、11月26日(月)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹ほかで販売中です。

2018/11/01