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歌舞伎座ギャラリー、芝居四方夜和座 第一回「踊り夜」のお知らせ
11月24日(土)、歌舞伎座ギャラリーにて、芝居四方夜和座(しばいよもやわざ) 第一回「踊り夜」が開催、藤間勘十郎、尾上菊之丞の『戻籠色相肩(もどりかごいろにあいかた)』を上演します。
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歌舞伎にまつわる「よもやま」な「わざ」をより深く感じ、お楽しみいただこうと開かれる芝居四方夜和座。その幕開きは、歌舞伎舞踊振付の第一人者である勘十郎が席亭を勤め、菊之丞を招いて行われる第一回「踊り夜」です。
勘十郎は平成14(2002)年9月、22歳という若さで宗家藤間流の八世宗家藤間勘十郎を襲名。舞踊家としての活動はもちろん、高校卒業後から母、七世宗家とともに、歌舞伎舞踊の振付を担当してきました。ほぼ毎月の歌舞伎公演を支えるとともに、若手歌舞伎俳優の舞踊の指導、育成にも力を注いでいます。
新作歌舞伎の振付も多く担当してきましたが、新橋演舞場での『石川五右衛門』をはじめ、『壽三升景清』、『あらしのよるに』、『駄右衛門花御所異聞』、『源氏物語』など、近年は演出にも尽力。初音ミクが出演する「超歌舞伎」でも毎年、演出・振付を担当し、さまざまなアイディアで最新技術との融合を成功させるなど、古典から新作まで大車輪の活躍をしています。
平成23(2011)年8月、三代目として菊之丞を襲名し、四代目家元となった尾上菊之丞。尾上流の家元として流派を牽引してきました。自身主宰のリサイタルをはじめ、日本舞踊協会主催公演、国立劇場主催公演に多数出演、舞踊家として多くの舞台に立ってきました。
東京新橋、京都先斗町での舞踊指導、振付のほか、『NINAGAWA十二夜』、昨年10月歌舞伎座での『マハーバーラタ戦記』や、『東海道中膝栗毛』で振付を担当。ラスベガス公演の『鯉つかみ』では噴水と映像、「氷艶hyoen2017『破沙羅(ばさら)』」ではフィギュアスケートと、新たな試みによる舞台の振付にも挑戦し、成功を収めています。
上演される『戻駕色相肩』は、駕籠舁(かごかき)の吾妻の与四郎、浪速の次郎作に身をやつした真柴秀吉と石川五右衛門が、禿(かむろ)を相手に廓話をする舞踊。三人がそれぞれ、江戸、大坂新町、京の島原、三都の廓比べの様子を踊りで表現します。個性的な登場人物と洒脱な物語、歌舞伎味あふれ、理屈抜きで楽しめる、おおらかな常磐津舞踊です。
今回は、与四郎を藤間勘十郎、次郎作を尾上菊之丞が素踊りで演じ、『戻駕』の相棒として初めての共演を果たします。禿たよりを演じるのは中村 梅。七世芝翫の孫で、中村流八代目家元中村梅彌の娘。2歳で初舞台を踏んでから数々の舞台に出演し、近年の日本舞踊協会の公演では、艶やかな品が光る舞台姿で着実に成長を遂げている、将来が楽しみな若手女性舞踊家です。
一流の舞踊家による一夜限りの豪華な「わざ」の迫力を、間近く見た後は、舞踊家、振付師の視点から見た歌舞伎舞踊について、貴重な「よもやま」話を司会の戸部和久が聞いていきます。創作の現場を知っている二人が、歌舞伎舞踊の知られざる魅力や秘話を存分に語ります。贅沢なひとときを、この機会にぜひお楽しみください。お申込みはどうぞお早めに。
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芝居四方夜和座(しばいよもやわざ)
第一回「踊り夜」
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『戻籠色相肩』(もどりかごいろにあいかた)
吾妻の与四郎実は真柴久吉:藤間勘十郎
浪花の次郎作実は石川五右衛門:尾上菊之丞
禿たより:中村 梅
常磐津連中
■日時
2018年11月24日(土)18:30開演(18:15開場)
※約1時間30分を予定
■場所
(GINZA KABUKIZA 歌舞伎座タワー5階)
■入場料
全席指定:6,000円(税込)
2018年11月13日(火)12:00発売
※チケットホン松竹での販売はありません。チケットWeb松竹のみの販売。
■お問い合わせ
歌舞伎座ギャラリー 03-3545-6886(10:00~17:30)
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