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橋之助『オイディプスREXXX』アフタートークに巳之助登場

橋之助『オイディプスREXXX』アフタートークに巳之助登場

 四方を客席が囲む『オイディプスREXXX』のステージに、橋之助が巳之助を招いてのアフタートーク

 12月24日(月・祝)まで、KAAT神奈川芸術劇場で上演中の『オイディプスREXXX(レックス)』で、アフタートークに出演者の中村橋之助とゲストの坂東巳之助が登場しました。 

 橋之助が、初めてのストレートプレイに挑戦している『オイディプスREXXX』で、これまた初めてのアフタートークに招いたのが巳之助。いつもより緊張したという橋之助からさっそく舞台の感想を聞かれ、「すごく楽しませていただきました」と笑顔を返し、滑り出しから中身の濃いトークが続きました。

 

 物語がもつ普遍性や現代性、斬新な演出や衣裳について、感じたことを丁寧に語る巳之助に、橋之助だけでなく、お客様もうなずきながら聞き入り、賛同の拍手も起きたところで、巳之助がステージに無理やり呼び込んだのは、この日にたまたま観劇していた新悟。演出の杉原邦生の舞台はたびたび見ていると言い、「今回、非常に印象に残ったのが、群衆の芝居だなということ」から、話はギリシア悲劇の特徴でもあるコロスの話になりました。

 

 オイディプス王を賛美していた群衆が、手のひらを返していく様に現代性を感じた新悟。「今の日本人のそういうようなところに、刺激を与えるようなコロスに」という杉原が、コロスの心情を描く場面の稽古しているのが、とても楽しそうだったと明かした橋之助。観客だから当然、見ることしかできない、それが傍観者の立場に置かれているような気になってくるのは、劇場空間、芝居の雰囲気に巻き込まれている感じで、刺激的だったという巳之助。橋之助の「なるべくお客様もコロスだと意識しようと思っていて…」に、「それはすごく感じました」と巳之助が反応し、橋之助が本当にうれしそうな顔を見せました。

橋之助『オイディプスREXXX』アフタートークに巳之助登場

 飛び入り参加となった新悟も交えて話は「新春浅草歌舞伎」に。「橋之助くんは6演目中、4つに出演、すごいでしょう。えっ、君もなの!?」。新悟も4演目出演、次に3人がそろうのは来年の浅草公会堂です

 後輩の舞台へ駆けつけた先輩二人へ、感謝しきりの橋之助、話は自然と三人の次の舞台、「新春浅草歌舞伎」へと広がっていきます。「父(十世三津五郎)と橋之助くんのお父様の芝翫さんが復活させ、ずっと二人でやってきた演目を、この二人でさせていただけるのはすごく感慨深いし、うれしい気持ちがあります」と巳之助が紹介したのは、第1部の『芋掘長者』でした。 

 

 「ものすごくざっくり言うと、踊りを踊れない人間が、踊りが一番上手な人と結婚するというお姫様のことが大好きなので、お婿さんにしてほしくて、踊りの上手な友達にお面をつけて代わりに踊ってもらう話。にこにこ楽しくご覧いただける演目で、こちらのギリシア悲劇とは真逆。だから、橋之助くんのまた違った魅力が見えると思います」。踊れないのが巳之助、代わりに踊るのが橋之助、お姫様が新悟と、ステージ上の三人が横浜から浅草へ場所を移し、1月は歌舞伎で楽しませます。

 

 「橋之助になって初めての浅草。そしてなにより、僕としては小学生以来の女方。ずっとやりたかったけれどなかなか機会に恵まれず、今回、やっとさせていただける」と、笑顔で挙げたのは、第2部の『乗合船惠方萬歳』。女船頭という、これもまたオイディプス王とはかけ離れた人物を演じます。

 

 初めての現代劇で、「一番、壁にぶつかったのはイントネーション」、逆にそれほど気にならなかったのは、「三津五郎のおじ様が、(舞台で)靴を履くのが気持ち悪かったとおっしゃっていましたけど、僕はそこまでは」と橋之助。滑らない足元に「体の動き方を制限するなと感じる」巳之助、「苦手です、足をくじいちゃうんじゃないかと」、苦笑いの新悟、そこからは歌舞伎のよくある話に花が咲き、『オイディプス王』は父殺しだけれど、「歌舞伎には子殺しの話がよくあります。でも、今度の浅草歌舞伎は比較的、平穏な演目でお届けしているので、楽しいです」と、最後は巳之助がしっかりアピールしました。

 KAAT神奈川芸術劇場『オイディプスREXXX(レックス)』は12月24日(月・祝)までの公演。浅草公会堂「新春浅草歌舞伎」は、2019年1月2日(水)から26日(土)までの公演です。

2018年12月22日

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