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玉三郎が映画『夜叉ヶ池 4Kデジタルリマスター版』初日舞台挨拶に登場

　7月10日（土）より、東京ユーロスペースの特集上映「篠田正浩監督生誕90年祭『夜叉ヶ池』への道　モダニズム　ポップアート　そしてニッポン」が始まり、坂東玉三郎が初日舞台挨拶に登場しました。

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　昨年の松竹映画100周年記念プロジェクトの締めくくりとして、42年ぶりに4Kデジタルリマスター版としてよみがえった、篠田正浩監督・玉三郎主演の映画『夜叉ヶ池』。7月10日（土）にはユーロスペースでの特集上映「篠田正浩監督生誕90年祭『夜叉ヶ池』への道　モダニズム　ポップアート　そしてニッポン」で上映がスタートし、14日（水）にはブルーレイの発売も決定しています。

　映画『夜叉ヶ池』は、『梟の城』や『スパイ・ゾルゲ』などで知られる巨匠・篠田正浩監督が、幻想文学の礎を築いた泉鏡花の原作を昭和54（1979）年に映像化した意欲作。玉三郎が初めて映画に出演し、村に暮らす女性・百合と夜叉ヶ池の竜神・白雪姫の2役を演じて妖艶な世界を表現したとして、高い評価を得ました。また、日本の特撮技術を駆使しながら、海外ロケも敢行し撮影されたクライマックスの圧巻の大洪水シーンも、大きなみどころの一つとなっています。

　初日舞台挨拶には、篠田監督と玉三郎がそろって登壇。冒頭、篠田監督は『夜叉ヶ池』について、「どうしてももう一度見せなければいけない映画ではないかと、40年間密かに思っていました。この作品は坂東玉三郎という才能と情熱がなければつくれなかった」と語り、玉三郎に感謝を伝えます。また、「さまざまな才能が集まってつくった、映画界の越境者たちのユートピア映画だと思っています。この技術を、これからは永久保存のために活用していただきたい」と、今回の4Kデジタルリマスター版上映に期待を込めました。

　玉三郎も、「撮影中の日々は（今でも）そのほとんどを覚えているくらい、印象の深いものでした。こういう形で改めて皆さんに観ていただけることは、この上ない喜びですし、この40年間、待っていてくださった監督、そして今日ここにお集まりいただき舞台挨拶をさせてくださった皆様に、本当に感謝しかございません」と、深い感謝の言葉で応えます。「映画というものでこそ、時を越えて観ることができる喜びを感じております。至らぬ29歳の作品ではございますが、楽しんでいただければ」と、笑顔でお客様に呼びかけました。

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　『夜叉ヶ池』が上映される「篠田正浩監督生誕90年祭『夜叉ヶ池』への道　モダニズム　ポップアート　そしてニッポン」は、ユーロスペースで30日（金）までの上映。今後、全国各地でも順次公開を予定しています。ブルーレイの発売と合わせて、詳細は下記をご確認のうえ、いまだ色あせぬ傑作を、この機会にお楽しみください。