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玉三郎が語る、南座「南座特別公演」、「片岡仁左衛門 坂東玉三郎 -お話とシネマのひととき-」

玉三郎が語る、南座「南座特別公演」、「片岡仁左衛門 坂東玉三郎 -お話とシネマのひととき-」

 

 2026年6月5日(金)から始まる南座「南座特別公演」、6月19日(金)から始まる南座「片岡仁左衛門 坂東玉三郎 -お話とシネマのひととき-」に出演の坂東玉三郎が、公演についての思いを語りました。

美しい曲たちを舞踊で

  「南座特別公演」では、『口上』にはじまり、『秋の色種』、『時雨西行』が上演されます。玉三郎は、「どちらの舞踊も名曲」と印象を明かします。「『道成寺』や『藤娘』のように、現在まで踊り継がれているというのは、曲が素晴らしいために、それぞれの時代の人たちに踊り継がれたということだと思います」。今回の二題の名曲たる所以について、「言葉にするのは難しいのですが、隙間のない曲、継ぎはぎができないくらい完結していて、非常に美しくできていること」と、魅力を語ります。

 

 『秋の色種』は、玉三郎とともに、弟子である坂東玉朗と坂東玉御の三人で女を勤めます。「教えるということは難しいのですが、一緒に舞台に立つのが一番。指示をするのではなく、たとえば衣裳を着るところや、本番に向かうまでの時間のつくり方など、そばで見てもらうことが一番だと思っています」と、一門の育成についての考えを述べます。「もちろん言葉でも伝え、教えもしますが、一緒の舞台に立つことが一番早く、熱い時間になるものです」。

 

玉三郎が語る、南座「南座特別公演」、「片岡仁左衛門 坂東玉三郎 -お話とシネマのひととき-」

 

 『時雨西行』は、平成9(1997)年6月に歌舞伎座で上演して以来。今回は振付も担う花柳壽輔が、相手役である西行法師を勤めます。「最近は監修として入っていただくこともあり、演出面では話し合いながら、いろいろなことを修正できるようになりました。それが舞台のため、お客様のためだと思っています」と、信頼を寄せます。象に乗る演出など、現代に合わせた趣向を工夫しているとのこと。「表現としても、はっきりと視覚的にお見せした方が、若い方がご覧になっていても分かりやすいのではないかと思います」。

 

仁左衛門との貴重な時間、そしてお客様への思い

 6月の南座では、「片岡仁左衛門 坂東玉三郎 -お話とシネマのひととき-」も行われます。対談と大スクリーンでの名舞台の上映は、今年1月の「南座初春特別公演」でも好評でした。今回の対談は、再び片岡仁左衛門が登場します。「お正月ではいろいろとお話していただき、お客様にも喜んでいただけました」。舞台映像も日替わりで貴重な演目が上映されます。6月19日(金)は『仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場』、6月20日(土)は『色彩間苅豆 かさね』、6月21日(日)『与話情浮名横櫛 木更津海岸見染の場・源氏店の場』というラインナップです。「仁左衛門さんとの組み合わせでなければお見せできないものです。『かさね』は主に記録用で撮ったものですが、30代の二人が力いっぱい踊っています。このような機会でなければ観ていただけないものです」。

 

 自身が取り組む作品に対しては、共通して「幻想的で非現実的な美しい時間」をつくることを掲げています。「今はそのようなものがとても少なくなっているような気がします。私が現地に行き実演し、観たいと思ってくださる方たちとしっかりと対峙していくことが大切です。そして評判を得て、新しいお客様が足を向けてくださるものをつくることが、私のやるべきことだと思っています」と、真っすぐな眼差しを向けました。

 南座「南座特別公演」は6月5日(金)から17日(水)まで、南座「片岡仁左衛門 坂東玉三郎 -お話とシネマのひととき-」は6月19日(金)から21日(日)までの公演。チケットはいずれもチケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2026/05/15