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歌舞伎座「四月大歌舞伎」松緑、大岡越前の墓で決意新たに

歌舞伎座「四月大歌舞伎」松緑、大岡越前の墓で決意新たに

 浄見寺の本堂で。大岡忠相直筆の書との出会いもありました

 4月2日(土)から始まる歌舞伎座「四月大歌舞伎」に出演の尾上松緑が、ゆかりの地である茅ケ崎市 浄見寺を墓参しました。

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 歌舞伎座「四月大歌舞伎」第一部では、通し狂言『天一坊大岡政談』を上演。初代神田伯山が得意とした人気の講談をもとに河竹黙阿弥が書き下ろした本作は、「天一坊事件」という天下を揺るがした実在の大事件を題材にしています。天下の名奉行・大岡越前守に尾上松緑、悪の魅力あふれる天一坊に市川猿之助、天一坊の参謀役・山内伊賀亮に片岡愛之助と豪華な顔ぶれがそろい、クライマックスまで怒涛の展開が楽しめる作品です。

 

歌舞伎座「四月大歌舞伎」松緑、大岡越前の墓で決意新たに

 

 このたび、大岡越前守を初めて勤める松緑は、大岡家の菩提寺である浄見寺を訪れ、本堂や、歴代の大岡家の墓前で手を合わせました。参拝を終えた松緑は、「歴史と重みを感じました。“あいつに任せてよかったな”と思ってもらえる大岡越前守を勤めたいです。また、大岡忠相(大岡越前守)の息子の忠右衛門を、息子の左近が演じますこともご挨拶できました。改めて、台本と向き合って、役をつくっていきたいと思います」と、心境を語りました。

 

 大岡越前守については、「菊五郎のお兄さんから“自分なりの大岡をつくるように”と言っていただきました。大岡越前守は、理知的で真っすぐな人物。久しぶりに、ど真ん中の正義を1カ月貫いて演じたい」と、思いを明かします。また、「気心の知れている仲」だと言う、猿之助、愛之助との共演を楽しみにしていると話しながら、「芝居の間は他のことを忘れていただけるような爽快な物語を、皆さんとつくっていきたいと思います」と、意気込みました。

 歌舞伎座「四月大歌舞伎」は4月2日(土)から27日(水)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2022/03/22