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染五郎、『信康』ゆかりの地へ

染五郎、『信康』ゆかりの地へ

信康が最期の日々を過ごした二俣城跡。わずかに石垣が残ります

 6月2日(木)から始まる歌舞伎座「六月大歌舞伎」第二部『信康』に出演の市川染五郎が、徳川信康ゆかりの地を訪れました。

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 歌舞伎座「六月大歌舞伎」第二部で上演される『信康』は、21歳という若さで命を終えた、徳川家康の嫡男である徳川信康を主人公に、父の家康との心の葛藤に焦点を絞り、時代に翻弄される親子の運命をドラマティックに描いた感動作です。平成8(1996)年以来となるこのたびの上演で、信康を演じるのは染五郎。歌舞伎座で初めての主演であることはもちろん、家康役の祖父・松本白鸚との共演も、今から注目を集めています。

 

染五郎、『信康』ゆかりの地へ

 岡崎城の天守前で。左より、齋藤雅文、市川染五郎

 演出の齋藤雅文とともに染五郎が最初に訪れたのは、愛知県岡崎市にある岡崎城。信康はこの城の城主をつとめたこともあり、まさに舞台も「岡崎城本丸書院の場」から始まります。さらに同市内若宮八幡宮では、信康の首塚に手を合わせました。

 

 実際の信康がたどった足跡と同じく、続いて二人が向かったのは、信長より謀反の疑いを受けて信康が移された、静岡県浜松市の二俣城跡です。『信康』の舞台でも、岡崎城の場面に続き、「二俣城外の丘の場」「二俣城本丸広間の場」と、場所が移ります。その付近にある、家康が息子の供養のために建立し名付けたという清瀧寺では、信康の墓に参拝し、また本堂での法要に参加しました。

 

 多くのゆかりの地を訪れた染五郎は、「信康が自害した二俣城は、今日実際に訪れてみて、何もないからこそ想像することができ、より信康のことを知ることができました」と振り返りました。演出をつとめる齋藤も、「染五郎さんは信康という役にとても合っている方だとこの地に来てさらに感じました」と語り、ますます期待が高まります。

 歌舞伎座「六月大歌舞伎」は6月2日(木)から27日(月)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

 

染五郎、『信康』ゆかりの地へ

 清瀧寺の本堂で

2022/05/18