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「まねき書き」始まる
京都四條南座の「吉例顔見世興行」に出演する歌舞伎役者の名前を、檜板の看板に書き入れる「まねき書き」が、8日京都市中京区のタケマツ画房にて始まりました。
「勘亭流」と呼ばれる筆太で、内へと丸まった独特の書体を揮毫するのは、今年十一年目となる書家・川勝清歩さん(73才)。今年の顔見世は、十八代目中村勘三郎襲名披露ともなり、二十年振りに登場する「中村勘三郎」のまねきに、力強く筆を走らせていました。
まねきは、江戸時代に登場した広告手段の一つで、看板上部に庵形をつけたものに俳優の名前をしるし、上部をその俳優の紋で飾ったもの。南座の顔見世興行ではこの伝統を受け継いでいます。
25日には、まねきを劇場正面に飾る「まねき上げ」が行われ、京都の街に冬の訪れを告げる季節となります。
京都四條南座「當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 十八代目中村勘三郎 襲名披露」は11月30日(木)~12月26日(火)まで行われます。
2006/11/08