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「平成中村座 小倉城公演」お練りの賑わい

「平成中村座 小倉城公演」お練りの賑わい

 

 2023年10月29日(日)、「北九州市制60周年 平成中村座 小倉城公演」の出演俳優が、北九州市内でお練りを行いました。

「平成中村座 小倉城公演」お練りの賑わい

 

 11月1日(水)から開幕する「北九州市制60周年 平成中村座 小倉城公演」。小倉の地で4年ぶりとなる公演を前に、沿道には25,000人もの観客が集まり、出演俳優を迎えました。中村勘九郎、中村七之助、片岡亀蔵、中村橋之助、坂東新悟、中村福之助、中村虎之介、中村歌之助、中村鶴松が登場し、人力車に乗り込むと、魚町銀天街からお練りがスタートしました。

 

 沿道には色とりどりの幟が立ち、多くの観客から温かいかけ声がかかります。公演を待ち望んでいたファンからは「お帰りなさい!」と大きな声援が飛び、勘九郎たちは笑顔で手を振り応えました。また、ゴールの船場広場では挨拶が行われました。

 

 初めに勘九郎が、「愛する小倉の地に帰ってまいりました。熱い声援をいただいて本当にうれしいです。皆様からの気持ちを受け取り、一所懸命勤めてまいります」と、気合を込めた挨拶をし、会場も大いに盛り上がります。続いて七之助が、「この4年はいろいろなことがあり、旦過市場の火災には本当に心を痛めました。私たち平成中村座と、小倉の皆様となら苦難を乗り越えられるパワーがありますので、情熱を思いきりぶつけ合って、盛り上がりましょう」と、力強く思いを伝えました。

 

 最年長となる亀蔵は、「今回は、すべての芝居に全員出演しているので、一丸となって盛り上げていけたら」と、チームの団結について話し、橋之助は、「初出演の弟二人と一緒に、憧れの『小笠原騒動』を命をかけて勤めたいと思います」と、夢の作品への出演に心を弾ませました。また、「初めは緊張していましたが、町の方々の温かい声援に勇気づけられました。劇場でお返ししたい」と、新悟が心境を語ります。

 

 福之助は、「4年前は大盛況だったと聞き、今回一座に加わることができてうれしい」と、出演の喜びを表し、虎之介は、「お祭りのように盛り上がる、とても楽しい公演ですので、1カ月間ぜひ応援していただけたら」と、笑顔で話します。「皆様からエネルギーをいただきながら、舞台でお返しできるように頑張りたい」と、歌之助が意気込みを見せ、鶴松は、「町中でたくさんの方に“お帰り”と声をかけていただきました」と、小倉の観客の温かさに触れました。

 

 最後には、出演俳優と観客全員で「小倉ゑびす締め」が行われ、「ヨイヨイヤー」のかけ声とともに、公演の成功を祈念しました。

 「平成中村座 小倉城公演」は、11月1日(水)~26日(日)までの公演。チケットは、博多座オンラインチケット、電話予約センター、劇場窓口ほかで販売中です。

 

「平成中村座 小倉城公演」お練りの賑わい

 

2023/10/31