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歌舞伎座で「木遣り始め」

歌舞伎座で「木遣り始め」

 

 2024年1月5日(金)、歌舞伎座で「木遣り始め(きやりはじめ)」が行われました。

 歌舞伎座の年頭の恒例行事である「木遣り始め」が、今年も歌舞伎座で行われました。大きな凧が上がり、紅白の繭玉飾りや鏡餅などの正月飾りで彩られた歌舞伎座1階ロビーの大間。江戸消防記念会・第一区六番組「す組」の皆さんが粋な鳶姿で登場し、大きな拍手で迎えられました。

 

 ひと目見ようと集まった多くのお客様の前で、いよいよ「木遣り」が始まります。お正月の注連飾りを付けた華やかな纏(まとい)が吹き抜けへと振り上げられると、馬簾が美しい円を描くように広がり、大間にはおめでたい木遣り唄が威勢よく響き渡りました。

 

 東京都の指定無形文化財である「江戸の鳶木遣り」はもともと、鳶職人が複数で仕事をする際に力を一つにするためのかけ声や合図として唄われる作業唄でしたが、鳶職人を中心に構成される町火消のなかに自然に溶け込み受け継がれ、今では祝いの場で披露される機会が増えました。木遣り唄が終わると、めでたく手締めが行われ、辰年の歌舞伎座の木遣り始めは賑やかなうちに終了しました。

 歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」は27日(土)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2024/01/11