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第40回平成23年度 「大谷竹次郎賞 奨励賞」の授賞式が行われました

 1月27日(金)、第40回平成23年度「大谷竹次郎賞 奨励賞」の授賞式が行われ、平成23年8月新橋演舞場で上演された『東雲烏恋真似琴(あけがらすこいのまねごと)』の脚本を手掛けたG2氏、同10月国立劇場大劇場で上演された『開幕驚奇復讐譚(かいまくきょうきあだうちものがたり)』の脚色を手がけた国立劇場文芸課を代表し大和田文雄氏・渡邊哲之氏がそれぞれ表彰を受けました。

 まず始めに松竹(株)大谷信義会長から「今回奨励賞を受賞した2作品はともに大変好評で、こうして新作歌舞伎をお客様に楽しんでいただけた事はとても素晴らしい事だと思います。これを機に一層筆をふるっていただき、歌舞伎の魅力、楽しさを大勢の方に分かっていただけるよう、ご活躍を願いたいと思います」と挨拶。続いて選考委員を代表して河竹登志夫氏が、「『東雲烏恋真似琴』はG2氏が初めて手掛けられた歌舞伎作品で、歌舞伎を書こうという強い意識が感じられ、新鮮味あふれる意欲作に仕上がりました。この作品の再演が望まれますとともに、今後さらに優れた歌舞伎作品を生み出していただきたいと強く期待をいたしております。また『開幕驚奇復讐譚』はこれまでも、菊五郎さんと組み様々な復活狂言を上演してこられた国立劇場文芸課の作品で、今回も盛りだくさんの内容の娯楽大作となっておりました。さらに洗練された再演と、これまで以上の新作を期待いたしております」と、授賞理由についての報告を行いました。

第40回平成23年度 「大谷竹次郎賞 奨励賞」の授賞式が行われました

▲ 前列右からG2氏、国立劇場文芸課大和田氏、同  渡邊氏


 続いて賞状の授与が行われ、G2氏は「大先輩の皆様から暖かなお言葉をいただき感無量です。この脚本は俳優の皆様、松竹の方を初めとするスタッフの方々から多大なアドバイスをいただき創り上げたもので、改めて皆様のおかげと感謝しています。この奨励賞を"これからも頑張ってよいのだよ"と認めていただいたものと思い、さらに良い作品が創れるよう精進し頑張りたいと思います」と挨拶。続いて国立劇場文芸課大和田氏が「第40回という節目の年、そしてG2さんの作品と一緒に賞をいただけます事、大変光栄に思います。今回の作品は菊五郎さんに監修をしていただき、多くの俳優の方々からも色々と教えていただきながらまとめ上げたものです。有難い事と思うと共に、おこがましいようですが、今度は本賞に選んでいただけるような作品を目指し創っていけたらと思っております」と挨拶しました。

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