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歌舞伎座「六月大歌舞伎」で松本金太郎初舞台
歌舞伎座さよなら公演六月大歌舞伎、夜の部『門出祝寿連獅子』にて、市川染五郎長男・藤間齋(いつき)さんが、四代目松本金太郎を名乗り初舞台を踏むことになりました。上演に先立ち、祖父・松本幸四郎、父・市川染五郎、松本金太郎の高麗屋三代が揃って製作発表に出席。舞台への思いを語りました。
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松本幸四郎---
六月歌舞伎座におきまして、市川染五郎の倅、私にとりましては孫の齋が四代目松本金太郎として初舞台を踏ませていただくことになりました。3月に四歳になったばかりの幼子でございますが、高麗屋にとりまして襲名は、昭和54年の現染五郎の初舞台の2年後、昭和56年、父・白鸚、私、染五郎の三代襲名以来の事でございます。
本日皆様の前で、こうして3人で金太郎の初舞台のご報告をさせていただく事ができ感慨無量でございます。私にとりまして、まさに奇跡のような事です。役者として60年、『ラマンチャの男』・『勧進帳』を千回以上勤めて来たことも、今日の日のための事ではないかとしみじみと思っています。
私どもが今、こうしているのは、多くの方々のご支援のお蔭です。いつの日か金太郎も、ご先祖様や多くの皆様のおかげで自分が初舞台を踏めたということを自覚する日が来ると思います。皆様への感謝の思いを忘れず、舞台に出てきただけで皆様を嬉しくさせるような、いい役者になってくれたらなと思っております。
市川染五郎---
私の倅が四代目松本金太郎として、歌舞伎座で初舞台を踏ませていただきます事、この上ない幸せでございます。皆様にきちんとした舞台がお見せできますよう、今稽古をしている最中でございます。四代目松本金太郎の、初めの第一歩の生き証人として、この舞台を多くの方々に観ていただきたいと思っております。
本人は、獅子の扮装をして舞台に立つことを、今から楽しみにしているようです。2歳頃から、ちょっと長めの大人用のショールをバンドで頭に巻いて、部屋の中で"毛振り"をして遊んでいました。
幸いお芝居が好きで、家でビデオを観ながらお芝居ごっこをする事もよくあります。金太郎にお芝居が楽しくて素晴らしいものだという事を伝える事ができたらいいなと思っています。
松本金太郎---
「松本金太郎です。宜しくお願いします!」
---踊りは好きですか?
「ハイ!」
---お稽古は好きですか?
「ハイ!」
『門出祝寿連獅子』での初舞台が今から楽しみです。
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