歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



大切な1冊:26歳で買った『歌舞伎細見』


『歌舞伎細見』
飯塚友一郎 著/第一書房/大正15年

「私のネタ元は全てこれです。バイブルとも言える本ですね」。奈河彰輔さんは昭和32年に松竹大阪支社に入社していますが、その後すぐに古本屋で購入されたという愛読書です。購入金額は3300円。当時の大卒公務員の月給が約9000円ですから、相当奮発して購入されたことになります。
表紙などはかなり傷んでいますが、中のページは驚くほどきれいで、大切に扱われていることがよくわかります。机から手の届きやすい、本棚の一等地にこの本が納まっていました。


『幕外ばなし』
奈河彰輔 著/私家版/平成13年

古い俳優さんとの交流、芸談、歌舞伎制作にまつわるお話、復活狂言上演までの過程など、歌舞伎の裏側が詳しく楽しく綴られた本です。
*残念ながら一般書店では手に入りません。

※今回の記事で紹介した演劇関連の本は松竹大谷図書館で閲覧できます(閉架式)。
松竹大谷図書館
※奈河彰輔さんには、本サイト内にもご執筆いただいています。ぜひご覧下さい。
「上方歌舞伎・想い出の俳優」

奈河彰輔さんのヨコガオ
今回ご紹介できませんでしたが、『心中宵庚申』を見るために何度も一幕見席に通ったという三世阪東寿三郎丈のこと、新歌舞伎の神様と奈河さんが絶賛する三世市川寿海丈のこと、役を納めに行くたびに若い奥役だった奈河さんをビールや鰻でもてなしてくださった七世嵐吉三郎丈のことなど、貴重な想い出話をたくさんうかがいました。 本棚には、時刻表や駅の本など旅行関係のものもありました。ご旅行がお好きだそうで、今はバス旅行で京都の古いお寺など、あちこち回られているそうです。それから推理小説もお好きで、文庫本を電車などでお読みになっているということでした。 取材当日、お孫さんの笑希(しょうき)君が遊びにこられていました。毎年端午の節句には、鍾馗(しょうき)さんを買い求めて贈り、成長をお祝いされているそうです。


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ちょっと昔の歌舞伎 モノからひもとく 想い出あれこれ

今回は歌舞伎長唄の唄方で、人間国宝の鳥羽屋里長さんです。六世中村歌右衛門丈の想い出話を中心に、舞台にまつわる貴重なエピソードをたくさんうかがいました。—2010.09.09

今回は、歌舞伎の衣裳を知り尽くし、豊富な経験と確かな目で俳優さんから篤く信頼されている田中教義さんをおたずねしました。衣裳にまつわる貴重なお話をとつとつと語ってくださいました。—2010.08.10

今回は小道具方の大ベテラン、田中 勇さんをおたずねしました。俳優さんと小道具にまつわるエピソードから野球チームの話題まで、興味深いお話をたくさんうかがうことができました。—2010.07.08

今回は立役を専門とされる床山の市川歳三さんにお話をうかがいました。市川さんは昭和7年生まれの大ベテランで、現在は息子さんとともに高麗屋さん、播磨屋さんを担当されています。—2010.06.12

今回ご登場いただくのは、舞台の上手でバッタリ!と粋な音を響かせる「ツケ打ち」の芝田正利さん。長年、歌舞伎座でツケを打ってこられたベテランで、ちょっとやそっとじゃグラつかない気骨のある人物です。—2010.05.11

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