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十二月大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等席15,000円
  • 2等席11,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 1階桟敷席17,000円

上演時間

  • あらしのよるに
    発端・序幕

  • 幕間 5分
  • あらしのよるに
    二幕目

  • 幕間 30分
  • あらしのよるに
    三幕目

  • 吹雪峠

  • 幕間 25分
  • 菅原伝授手習鑑
    寺子屋

  • 二人椀久

  • 幕間 35分
  • 京鹿子娘五人道成寺

※12月3日時点での予定。
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

第一部

きむらゆういち 原作(講談社刊)


今井豊茂 脚本


藤間勘十郎 演出・振付

新作歌舞伎

一、あらしのよるに
がぶ
めい
みい姫
たぷ
はく
山羊のおじじ
ばりい
がい
狼のおばば
ぎろ



萬太郎

橘太郎

権十郎
萬次郎

第二部

宇野信夫 作


坂東玉三郎 演出


石川耕士 演出

一、吹雪峠(ふぶきとうげ)
直吉
助蔵
おえん


七之助
二、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

寺子屋

寺入りよりいろは送りまで

松王丸
武部源蔵
戸浪
園生の前
涎くり与太郎
下男三助
春藤玄蕃
千代
勘九郎



弘太郎
寿

七之助

第三部

一、二人椀久(ににんわんきゅう)
松山太夫
椀屋久兵衛
玉三郎
勘九郎
二、京鹿子娘五人道成寺(きょうかのこむすめごにんどうじょうじ)

道行より鐘入りまで

白拍子花子
白拍子花子
白拍子花子
白拍子花子
白拍子花子
所化
同 
同 
同 
玉三郎
勘九郎
七之助

児太郎
亀三郎
萬太郎
橘太郎
吉之丞

みどころ

第一部

一、あらしのよるに
狼と山羊の間に生まれた秘密の友情

 ある嵐の夜、一軒の小屋で天候の回復を待つ狼のがぶと山羊のめい。暗闇で互いの姿はわからぬまま、二匹は楽しく語り合い「あらしのよるに」という言葉を合言葉に、次の日に会うことを約束します。そして、嵐の過ぎ去った翌日、がぶとめいは互いの姿を知り驚きますが、めいと友達になりたいがぶは、山羊が大好物であることを隠し、めいをおいしい草が生えているところに案内します。
 一方、狼のぎろは自分の片耳を食いちぎった山羊に深い恨みをもっています。不思議の術を会得したおばばから片耳が元に戻る方法を教わり、がぶと一緒にいるめいを襲いますが、がぶはめいをかばって囚われの身となってしまいます。自分をかばって捕まったがぶを救おうと、石牢に忍び込むめいでしたが、ぎろとその子分たちに見つかってしまいます。しかしそこへ、めいを助けに山羊の仲間たちが現れます。狼と山羊たちは入り乱れて戦い、争いの最中、雪深い山頂まで逃げたがぶとめいでしたが、ついにぎろたちに追い詰められ…。
 昨年京都・南座において舞台化された新作歌舞伎が早くも歌舞伎座にて再演。人気絵本の世界観をそのままに、歌舞伎ならではの演出を取り入れた話題作をお楽しみください。

第二部

一、吹雪峠(ふぶきとうげ)
極限に追いつめられた三人の心理ドラマ

 荒れ狂う吹雪の中、必死の思いで山小屋に辿り着いた助蔵とおえん。そこへ、助蔵の兄貴分だった直吉が現れます。おえんは昔、直吉の女房でしたが、助蔵と密通を重ね、駆け落ちをしたのでした。二人を許した筈の直吉でしたが、仲睦まじい様子に耐え切れず、二人に出て行くように命じます。しかし外は猛吹雪。固く結ばれていたはずの二人が、死への恐怖から互いに罵り合い、自らの命乞いをしはじめ…。
 心に潜む感情を剥き出しにする人間の本能を鮮やかに描き出した作品をご覧ください。

二、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

  寺子屋

忠義のはざまで苦悩する夫婦の姿

 武部源蔵は、妻戸浪とともに寺子屋を営みながら、菅丞相の子、菅秀才を匿っています。しかしそのことが時平方に知られてしまい、菅秀才を討つように命じられます。思い悩んだ源蔵は今日寺入りしたばかりの小太郎の首を検分役の松王丸の前に差し出し、なんとか窮地を切り抜けます。しかし、小太郎の母千代が迎えに来てしまい、源蔵が千代に斬りかかろうとしたところへ、松王丸が現れて…。
 時代物のなかでも屈指の名作で、今回は寺入りからの上演となります。重厚感のある一幕にご期待ください。

第三部

一、二人椀久(ににんわんきゅう)
人生の儚さを描く幻想的な舞踊劇

 大坂の豪商椀屋久兵衛は、遊女松山に入れあげ、身代を傾けたために座敷牢につながれてしまいます。松山恋しさのあまり気が狂い、いつのまにか牢を抜け出してさまよい歩く久兵衛は、まどろむうちに恋焦がれていた松山に再会します。久しぶりに松山に会えた久兵衛は、二人で連れ舞をし、しばしの逢瀬を楽しんだのも束の間、松山が姿を消してしまい、久兵衛はすべて幻だったと気づくのでした。
 幻想的な長唄の舞踊をご堪能ください。

二、京鹿子娘五人道成寺(きょうかのこむすめごにんどうじょうじ)
五人の花子が踊りつぐ絢爛な舞台

 桜の花が咲く紀州の道成寺。鐘供養が行われているところに、花子と名のる白拍子がやって来て鐘を拝みたいと申し出ます。所化たちに、白拍子として供養のために舞うのであればと許され、花子は舞い始めますが、艶やかな踊りを披露するうちに、みるみる形相が変わり、鐘の中に飛び込んでしまいます。実は、花子は叶わぬ恋の恨みから熊野詣の僧安珍を焼き殺した清姫の亡霊だったのでした。
 女方舞踊の大曲『京鹿子娘道成寺』を、この度は五人で踊り分ける特別な上演となります。五人の花子が魅せる華麗な舞踊をお楽しみください。

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