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十月大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等席8,000円
  • 2等席5,000円
  • 3階席3,000円

※1・2階桟敷席および4階幕見席の販売はございません

上演時間

  • 銘作左小刀
    京人形

  • 双蝶々曲輪日記
    角力場

  • 梶原平三誉石切

  • 口上 
    楊貴妃

※10月1日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

第一部

銘作左小刀

京人形(きょうにんぎょう)
左甚五郎
女房おとく
娘おみつ実は義照妹井筒姫
奴照平
栗山大蔵
京人形の精

門之助

中村福之助

七之助

第二部

双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)

角力場

濡髪長五郎
藤屋吾妻
茶亭金平
山崎屋与五郎/放駒長吉


高麗蔵

勘九郎

第三部

梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
鶴ヶ岡八幡社頭の場
梶原平三景時
六郎太夫娘梢
俣野五郎景久
奴菊平
大名山口十郎
同 川島八平
同 岡崎将監
囚人剣菱吞助
大庭三郎景親
青貝師六郎太夫
仁左衛門
孝太郎
男女蔵


玉太郎
歌之助
松之助
彌十郎

第四部

映像×舞踊 特別公演

口上(こうじょう)
口上
玉三郎

夢枕 獏 作

楊貴妃(ようきひ)
楊貴妃
玉三郎

みどころ

第一部

京人形(きょうにんぎょう)
名匠が彫り上げた人形が動き出す、ユーモアあふれる舞踊劇

 彫工の名人、左甚五郎は、廓で見初めた小車太夫のことが忘れられず、太夫に生き写しの人形を彫り上げます。人形相手に酒を飲み始めると、不思議なことに人形が動き出しますが、甚五郎の魂が籠っているため、その仕草は男性そのもの。そこで甚五郎は、廓で拾った太夫の鏡を人形の懐に入れてみます。すると、たちまち女性らしい仕草となり、喜んだ甚五郎は人形を相手に踊り出しますが…。
 日光東照宮の眠り猫の作者として有名な左甚五郎を主人公にしたユニークな舞踊劇。人形の精が男性の仕草と、艶やかな傾城を踊り分ける変わり目が楽しく、後半は一転、甚五郎が大工道具を用いた趣向に富んだ立廻りを披露します。みどころが多く、華やかな舞台をお楽しみください。

第二部

双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
対照的な二人の力士を描いた世話物の名作

 大坂堀江の角力小屋は、人気力士の濡髪長五郎と素人力士出身の放駒長吉の取り組みをひと目見ようと、多くの見物客で賑わっています。取り組みの結果は、なんと放駒が勝利する番狂わせ。実は濡髪は、自分を贔屓にしてくれている山崎屋の若旦那与五郎と恋仲である遊女吾妻との仲を取り結ぶために、わざと勝ちを譲ったのです。これを知った放駒は激怒すると…。
 人気力士の風格と貫録をあわせ持つ濡髪、若々しさと愛嬌が際立つ放駒。二人の性格や力の差が巧みに表現され、その好対照が魅力的な人気の場面です。義理と義理のぶつかり合いを描いた人情味あふれる世話狂言の名作をお楽しみください。

第三部

梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
智勇を兼ね備えた名将を描く時代物の傑作

 梶原平三景時ら平家方の武将が鶴ヶ岡八幡宮に参詣するところ、源氏方の六郎太夫と娘の梢が、刀を買ってもらおうとやってきます。刀の目利きを頼まれた梶原は、稀代の名刀であると鑑定しますが、二人の罪人を重ねて斬る「二つ胴」で斬れ味を試すことになります。しかし、死罪人が一人足りないことがわかると、金の工面に窮する六郎太夫は自らの身体を差し出します。試し斬りを請け負った梶原が一気に刀を振り下ろすと…。
 時代物の名場面として、数々の名優により演じられてきた「石切梶原」。刀の鑑定をする梶原は、智勇を兼ね備え、情に厚く、颯爽とした名将として描かれます。時代物の典型的な役柄がそろった舞台は、歌舞伎の様式美にあふれます。幕切れまで目が離せない、晴れやかな義太夫狂言の傑作にご期待ください。

第四部

口上(こうじょう)

 坂東玉三郎が皆様にご挨拶、そして「映像×舞踊特別公演」の企画解説をいたします。

楊貴妃(ようきひ)
悲劇を辿った楊貴妃を描く、美しく幻想的な舞踊

 中国の唐の時代。九代皇帝である玄宗は、亡くなった楊貴妃への思いが忘れられず、仙術を会得した方士にその魂を探すよう命じます。玄宗からの手紙を手に、蓬莱山の宮殿にたどり着いた方士が呼び出すと、楊貴妃の魂が在りし日の美しい姿で現れ…。
 人気作家・夢枕獏が玉三郎のために書き下ろし、京劇の女方の手法を取り入れるとともに能楽、歌舞伎を融合させた幻想的な舞踊です。今回の公演では映像を織り交ぜながら、玉三郎ならではの美しく燦爛たる舞台をご堪能いただきます。

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