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六月大歌舞伎

六月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2021年6月3日(木)~28日(月)

第一部 午前11時~
第二部 午後2時10分~
第三部 午後6時~
※開場は開演の40分前を予定
【休演】7日(月)、17日(木)

劇場:歌舞伎座

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料金(税込)

  • 1等席15,000円
  • 2等席11,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 1階桟敷席16,000円

※客席は、前後左右を空けた席配置及び2席並びの席となります
※1階桟敷席でのお茶のサービスはございません。また、お座席でのお食事はお控えくださいませ
※4階幕見席の販売はございません

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上演時間

  • 御摂勧進帳

  • 幕間 15分
  • 夕顔棚

  • 桜姫東文章 下の巻
    序幕

  • 幕間 15分
  • 桜姫東文章 下の巻
    二幕目・大詰

  • 銘作左小刀
    京人形

  • 幕間 20分
  • 日蓮

※6月2日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

第一部

一、御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)
加賀国安宅の関の場
武蔵坊弁慶
富樫左衛門
斎藤次祐家
駿河次郎
近江三郎
山城四郎
出羽運藤太
新庄鈍藤太
常陸坊海尊
源義経

鴈治郎



歌之助
吉之丞


雀右衛門

川尻清潭 作

二、夕顔棚(ゆうがおだな)

里の男
里の女

菊五郎
巳之助

左團次

第二部

四世鶴屋南北 作


郡司正勝 補綴

  桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)

下の巻

清玄/釣鐘権助
粟津七郎
葛飾のお十
奴軍助
吉田松若
判人勘六
長浦
残月
桜姫
仁左衛門
錦之助
孝太郎
中村福之助
千之助
橘三郎


玉三郎

第三部

銘作左小刀

一、京人形(きょうにんぎょう)
左甚五郎
京人形の精
奴照平
井筒姫
栗山大蔵
女房おとく

染五郎
廣太郎
玉太郎

高麗蔵

日蓮聖人降誕八百年記念

横内謙介 構成・脚本・演出


市川猿之助 演出

二、日蓮(にちれん)

─愛を知る鬼(ひと)

蓮長後に日蓮
成弁後に日昭
善日丸
麒麟坊
道善房
賤女おどろ
日蓮母梅菊
阿修羅天
伝教大師最澄
猿之助

市川右近
弘太郎
寿
笑三郎


門之助
※「鬼」は正しくは角なしです

みどころ

第一部

一、御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)
大らかで豪快な、もう一つの勧進帳

 兄頼朝と不和になり、都を落ち行く源義経は、武蔵坊弁慶ら家来とともに山伏に姿を変えて奥州平泉を目指します。その道中、一行は加賀国安宅の関で関守の富樫左衛門と斎藤次祐家らの詮議を受けます。主君を命懸けで守ろうとする弁慶の忠義心に心打たれた富樫は、義経一行と見破りながらも通過を許しますが、斎藤次の疑いは晴れず…。
 弁慶が番卒の首を次々と天水桶に投げ込み、金剛杖で芋を洗うような動きを見せることから、通称「芋洗い勧進帳」とも呼ばれる豪快な荒事のひと幕。歌舞伎十八番の『勧進帳』より以前につくられた作品で、怪力無双の弁慶が稚気に富んだ泣き姿を見せるなど、古風で大らかな江戸歌舞伎の味わいあふれる舞台にご期待ください。

二、夕顔棚(ゆうがおだな)
夕涼みを楽しむ老夫婦の姿に、ひとときの安らぎを

 ここは田舎の百姓家。旧盆の夕暮れ、軒先には美しい夕顔の花が咲いています。夕顔棚の下では、湯上がりの夕涼みを楽しむ爺。風呂から上がってきた婆と二人で酒を酌み交わしていると、そこへ盆踊りの唄が聞こえてきます。この数年、世の中が落ち着かず盆踊りが催されるのは久しぶりのこと。その唄に耳を傾けるうち、二人は昔を思い出し…。
 のどかな田舎の風景のなか、夕涼みを楽しむ老夫婦を情感豊かに描いた秀作。昭和26(1951)年に歌舞伎座で初演された清元の舞踊で、若き日を懐かしむ二人の姿が、温かくユーモラスに描かれます。心に寄り添い、詩情あふれるひと幕をご堪能ください。

第二部

桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)
退廃的で残酷な美の世界

 高僧であった清玄は、吉田家の息女・桜姫との不義の相手として濡れ衣を着せられ、寺を追われてしまいます。かつて愛した稚児・白菊丸の生まれ変わりである桜姫への執念を抱き続ける清玄は、今は病み衰え、弟子であった残月と桜姫の局であった長浦のいる庵室に身を寄せています。しかし、残月と長浦は、金欲しさに清玄を殺すと、墓穴掘りとなった権助に後始末を依頼。そんななか、女郎として売りに出された桜姫が連れて来られ、桜姫と権助が再会するのでした。一方で雷が落ちた衝撃から、清玄は息を吹き返し…。
 清玄と釣鐘権助、白菊丸と桜姫の役を、実に36年ぶりとなる人気の配役で上演し大きな話題となった4月公演の「上の巻」に続き、当月は「下の巻」として上演。「大南北」と称される四世鶴屋南北が得意とする退廃的で残酷な美の世界、南北の鬼才が余すことなく発揮される名作です。清玄の桜姫への妄執、桜姫と権助の再会、清玄の蘇生など息もつかせぬ展開が続き、下級娼婦となった桜姫の悪婆さながらのせりふとお姫様の言葉遣いが入り混じったせりふは聞きどころ。愛欲のために流転していく三人の運命にご期待ください。

第三部

一、京人形(きょうにんぎょう)
名匠が彫り上げた人形が動き出す、ユーモアあふれる舞踊劇

 京都の廓で見初めた小車太夫のことが忘れられない彫工の名人、左甚五郎。太夫に生き写しの人形を彫り、家の中に飾っています。ある日、人形相手に酒宴を始めると、不思議なことに人形が動き出すではありませんか。しかし、精魂込めた甚五郎の魂が宿っているため、仕草は男性そのもの。そこで廓で拾った太夫の鏡を人形の懐に入れてみると、たちまち女性らしい仕草となります。喜んだ甚五郎は人形を相手に踊り出しますが…。
 日光東照宮の眠り猫の作者として有名な左甚五郎を主人公にした舞踊劇。前半は人形の精が男性の仕草と艶やかな傾城を踊り分ける変わり目が楽しく、後半は一転、甚五郎が大工道具を用いた粋な立廻りを披露します。ユニークな趣向の華やかな舞台をお楽しみください。

二、日蓮(にちれん)
強い信念のもと、人々の幸せを願う日蓮の志

 戦乱が続き、地震や津波といった天災が相次いだ鎌倉時代。飢餓や疫病が流行り、世相は混乱を極めます。比叡山では、多くの人々が救われぬ世に疑問を抱いた蓮長が「今の比叡山は堕落している」と周囲を批判し、お堂にこもって10日――。その言動に多くの修行僧たちの反発心が高まるなか、蓮長の熱い情熱に突き動かされた成弁は、お堂の中へと踏み込みます。するとそこには…。
 自らの心の内と向き合う蓮長は、今を生きることの大切さを説く法華経を弘めるため、強い信念のもと、「日蓮」と名を改め人々の幸せを願います。苦しむ人々を救いたいという蓮長の真っすぐな情熱は、深い愛があってこそ。このたびは、日蓮聖人降誕八百年を記念しての上演です。希望の光を照らし、若き日の日蓮の志が心に沁みいる舞台にご期待ください。

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