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歌舞伎座『日蓮』、出演者が成功祈願

歌舞伎座『日蓮』、出演者が成功祈願

 成功祈願の札を授与される猿之助

 5月31日(月)、歌舞伎座「六月大歌舞伎」第三部『日蓮』の出演者らが、東京 池上本門寺で行われた成功祈願特別法要に出席し、公演の成功を祈願しました。

 「六月大歌舞伎」の第三部で、「日蓮聖人降誕八百年記念」として上演される『日蓮』は、世相が混迷を極めた鎌倉時代を舞台に、人々が救われぬ世に疑問を抱いた蓮長が、強い信念を胸に、日蓮と名を改めるまでを描いた作品です。このたび日蓮宗の大本山である池上本門寺で成功祈願の特別法要が行われ、演出・主演の市川猿之助をはじめとする出演者、構成・脚本・演出の横内謙介、関係者が参席しました。

 

歌舞伎座『日蓮』、出演者が成功祈願

 法要が行われた池上本門寺の大堂(祖師堂)

 40分以上にわたって行われた法要では、火打石や太鼓の音とともに読経の声が堂内に響きわたりました。祈願法要の後、猿之助は、「激情の人というイメージが強い日蓮聖人ですが、この作品では日蓮聖人の愛情あふれる優しい部分を描いています。貴族や武士のためだけではなく、すべての人々の幸せを願う愛情、特にそれまで救われなかった女性に対しての優しさにも焦点を当てています」と、作品のみどころを語りました。また横内は、「立派な法要をしていただき、改めて、大事な公演だなと感じました」と、気を引き締めます。

 

 抜けるような青空の下、法要を終えて気持ちも新たに舞台の稽古に向かった一同。『日蓮』が上演される「六月大歌舞伎」の開幕まで、もう間もなくです。 

 歌舞伎座「六月大歌舞伎」は6月3日(木)から28日(月)までの公演。チケットはチケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

 

歌舞伎座『日蓮』、出演者が成功祈願

 舞台で使用する読経の音声録音の場に立ち会う猿之助

2021/06/02