公演情報詳細
大阪国際文化芸術プロジェクト | ||
立春歌舞伎特別公演 |
当公演は終了いたしました。
2024年2月2日(金)~18日(日)
劇場:大阪松竹座
料金(税込)
- 一等席15,000円
- 二等席8,000円
- 三等席4,000円
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チラシ中面
演目と配役
昼の部
並木千柳 作
三好松洛 作
源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)
義賢最期(よしかたさいご)
竹生島遊覧(ちくぶしまゆうらん)
実盛物語(さねもりものがたり)
〈義賢最期〉 〈竹生島遊覧〉 〈実盛物語〉 | 木曽先生義賢 下部折平実は多田蔵人行綱 御台葵御前 高橋判官長常 長田太郎末宗 待宵姫 腰元 腰元 進野次郎宗政 百姓九郎助 矢走兵内 九郎助娘小万 斎藤別当実盛 小万 主馬判官 飛騨左衛門 塩見忠太 平宗盛 斎藤別当実盛 小万 葵御前 矢走仁惣太 庄屋太郎右衛門 郎党 郎党 九郎助 九郎助女房小よし 瀬尾十郎兼氏 | 片岡 愛之助 尾上 右近 片岡 千壽 市川 荒五郎 片岡 當吉郎 片岡 りき彌 片岡 愛三朗 片岡 千太郎 上村 吉太朗 片岡 松之助 中村 亀鶴 中村 壱太郎 片岡 愛之助 中村 壱太郎 中村 かなめ 中村 翫政 上村 吉太朗 中村 亀鶴 片岡 愛之助 中村 壱太郎 片岡 千壽 市川 荒五郎 片岡 當吉郎 中村 翫政 片岡 愛三朗 片岡 松之助 上村 吉弥 中村 鴈治郎 |
夜の部
一、新版色讀販(しんぱんうきなのよみうり)
ちょいのせ
油屋番頭善六 丁稚久松 娘お染 女中おとり 油屋後家おみね 松屋源右衛門 山家屋清兵衛 | 中村 鴈治郎 中村 壱太郎 尾上 右近 中村 鴈乃助 上村 吉弥 中村 亀鶴 片岡 愛之助 |
河竹黙阿弥 作
二、連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精 狂言師左近後に仔獅子の精 法華の僧蓮念 浄土の僧遍念 | 中村 扇雀 中村 虎之介 中村 かなめ 市川 荒五郎 |
近松門左衛門歿後三百年
近松門左衛門 作
宇野信夫 脚色・演出
中村鴈治郎 指導
三、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
天満屋お初 平野屋徳兵衛 茶屋女おさと 同 おくに 町の衆六兵衛 同 甚兵衛 同 松右衛門 女郎お千代 同 お仲 同 おかつ 下女お玉 手代茂兵衛 天満屋惣兵衛 油屋九平次 平野屋久右衛門 | 中村 壱太郎 尾上 右近 中村 扇乃丞 上村 折乃助 市川 荒五郎 中村 かなめ 片岡 當吉郎 上村 吉太朗 片岡 千太郎 片岡 愛三朗 中村 翫政 中村 鴈成 中村 寿治郎 中村 亀鶴 中村 鴈治郎 |
みどころ
昼の部
源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)
源氏の白旗をめぐって巻き起こる源平合戦の時代の物語
〈義賢最期〉
平家全盛の時代。源氏再興を密かに目指す武将木曽先生義賢のもとに、百姓九郎助が、娘の小万と孫の太郎吉を連れて訪れます。それは、行方知れずとなっていた小万の夫が義賢に仕えていると知り、暇乞いをするため。しかし、義賢の志が平家方に露見し、軍勢が館を取り囲むなか、義賢は、身重の妻葵御前と源氏の白旗を九郎助達に託し、壮絶な最期を遂げるのでした。
〈竹生島遊覧〉
義賢から預かった白旗を守る小万は、九郎助たちとはぐれてしまいます。追手を振り切り、白旗とともに琵琶湖に飛び込む小万。折から竹生島に参詣した平家方の御座船が小万を見つけ、助け上げようとしますが、小万が白旗を持っていることがわかると、これを奪い取ろうとします。しかし小万が頑なにこれを拒むので、船上にいた斎藤実盛は突然、小万の腕を切り落とすのでした。
〈実盛物語〉
琵琶湖のほとりにある九郎助の家。漁から帰った九郎助と太郎吉は、白旗を掴んだ女の片腕を持ち帰りました。そこへ、葵御前の行方を聞いた斎藤実盛と瀬尾十郎が現れます。何とか言い逃れをしようとした九郎助は、一計を案じ、最前の女の片腕を産着に包み、葵御前が産んだ子だと言い張ります。瀬尾は激怒しますが、それを制止し、言いくるめようとしたのはほかならぬ実盛で…。
『源平布引滝』は並木千柳、三好松洛の合作による全5段の時代物の人形浄瑠璃で、寛延2(1749)年に大坂竹本座で初演されました。「戸板倒し」や「蝙蝠の見得」、「仏倒し」といった、歌舞伎ならではの激しい立廻りが有名な「義賢最期」と、捌き役の典型とされ、武芸とともに知性と情を兼ね備える颯爽とした武将である斎藤実盛を描いた「実盛物語」が上演を重ねていますが、今回は関西で久しぶりの上演となる「竹生島遊覧」を加え、この演目の全体像を丁寧に描き出します。
夜の部
一、新版色讀販(しんぱんうきなのよみうり)
上方の風情とおかしみあふれるひと幕
大坂の質屋油屋の一人娘お染は丁稚の久松と人目を忍ぶ仲ですが、山家屋清兵衛という許嫁がありました。そんなお染に、身の程もわきまえずに横恋慕する番頭の善六は、悪巧みで油屋を乗っ取ろうと画策しますが、清兵衛にことごとく邪魔をされます。ついには油屋から暇を出され、両親にお染との仲を知られた久松もろとも、奥蔵に閉じ込められます。久松にひと目会いたいと忍んできたお染に、山家屋との縁談を勧める久松でしたが…。
“お染久松”の悲恋に絡む、悪番頭善六の道化ぶりを描いた滑稽なひと幕。「ちょいのせ」とは、清兵衛がお染久松の歌祭文を善六の頭に“ちょい”と“乗せ”るとこからつけられた俗称で、善六は、憎らしい道化ぶりでおかしみをみせます。善六、お染、久松が人形の仕草を真似る“人形振り”もみどころの一つ。大阪松竹座で23年ぶりの上演です。
二、連獅子(れんじし)
華やかで勇壮な歌舞伎舞踊の代表作
文殊菩薩が住むといわれる清涼山の麓にある石橋で、狂言師の右近と左近が手獅子を持ち、石橋の由来や、親獅子が仔獅子を千尋の谷へ蹴落とし鍛える様子を踊って見せます。やがて二人の僧がやってきて宗論となりますが、一陣の風に怯えて二人は逃げていきます。そこへ親獅子と仔獅子の精が現れ、長い毛を振りながら勇壮な獅子の狂いを見せるのでした。
能の「石橋」をもとにした長唄舞踊です。獅子の親子の厳しくも温かい情愛と、後半の華麗な毛振りが大きなみどころの、歌舞伎舞踊屈指の人気を誇るひと幕をお楽しみください。
三、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
歿後300年を迎える近松門左衛門の代表作
大坂平野屋の手代徳兵衛と天満屋お抱えの遊女お初は、将来を約束する仲でした。ある日、徳兵衛は平野屋の主人、伯父の久右衛門に返さなければならない持参金を、油屋九平次に騙し取られたうえ、満座のなかで辱められます。その夜、天満屋に現れた九平次が徳兵衛を散々にこき下ろすのを聞いたお初は、隠れている徳兵衛に命をかけて身の証を立てる覚悟を問うと、徳兵衛はその決意を合図し、二人はあの世で添い遂げる覚悟を決めるのでした。
元禄時代に大坂で実際に起きた心中事件をもとに近松門左衛門が創作した、遊女お初と徳兵衛の、一途な恋ゆえの葛藤から心中へと向かうさまを描いた名作です。
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