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【7日初日】春猿、月乃助「納涼新派公演」の意気込みを語る

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 8月7日(木)から、東京 三越劇場で始まる 「納涼新派公演」に波乃久里子、永島敏行とともに出演する市川春猿、市川月乃助が、公演への意気込みを語りました。

久保田万太郎の名作を31年ぶりに上演
 大正から昭和に変わる頃の浅草を舞台にした『螢』。今回は出演者全員が初役で勤めます。「久保田先生の美文は大変難しい。翻訳劇だと思ってまずは訳すこと、書き出すことから始めなさいと、先代の(水谷)八重子先生に教わりました」と波乃は語り、「短い時間で、お客様を昭和初期の下町の世界に引き込みたい」と、とき・しげの二役に意欲を見せました。

 ときの元亭主で錺(かざり)職人の重一を演じるのは、新派初参加の永島です。「先入観を持たず、真っ白なキャンバスで稽古に臨みたい。情景、心情を感じさせる新派の舞台で、昭和を感じられるいい時間が過ごせたと言われる芝居をつくり上げたい」と同じく意欲的に語りました。

 波乃は、劇団新派に入って間もない頃におきみ役で出演したとき、「花道ですれ違う重一の大矢市次郎先生に毎回怒られたので、『螢』と聞くと、凍りつくほど怖い」と、苦い思い出も披露。同時に、初代水谷八重子と柳永二郎(昭和51年5月)、玉三郎と吉右衛門(同58年5月ともに新橋演舞場)の舞台の素晴らしさに触れ、「出演者が鈴なりになって舞台を観て、楽屋が空っぽになるほどだった」と当時の熱気を振り返りました。「今回は、その玉三郎さんが資料をどっさり、衣裳の帯も貸してくださいました」。

歌舞伎でもお馴染み、北條喜劇の最高作
 どんでん返しの連続で笑わせて怖がらせる『狐狸狐狸ばなし』。平成20(2008)年9月赤坂ACTシアターで重善を勤めた月乃助が伊之助に挑戦するほか、春猿、永島も初役で挑みます。おきわの春猿は、「ライフワークにもなっている新派の公演。今年のお正月は立役をさせていただきましたが、今回は女役でほっとしております」と、女方らしい発言で場を沸かせ、「上演回数が多い分だけ、プレッシャーも大きいですが、それを乗り越えて楽しい舞台に」と意気込みました。

 月乃助は十八世勘三郎が何度も演じた伊之助役について、「赤坂出演の前年の舞台で、哲明さん(勘三郎)に“来年の9月は空いてる?”と聞かれたのが、この芝居のことでした。『螢』ではお姉さまの久里子さんと共演させていただくご縁もあり、哲明さんに感謝を捧げるつもりで精一杯勤めます」と、笑顔で話しました。重善は永島で、「『螢』で力尽きることのないようこちらも頑張ります」と、気合を込めました。

 夏の下町情緒を背景に男女の哀感を描く『螢』と、幽霊話が登場する『狐狸狐狸ばなし』の2本で、暑さを吹き飛ばそうという 「納涼新派公演」。8月7日(木)~28日(木)、三越劇場での上演で、チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売中です。

2014年07月01日

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