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獅童、夏幹が語る、歌舞伎座『子連れ狼』

獅童、夏幹が語る、歌舞伎座『子連れ狼』

  

 2026年6月3日(水)に開幕した歌舞伎座「六月大歌舞伎」昼の部『子連れ狼』に出演中の中村獅童、中村夏幹が、公演への思いを語りました。

世界に向けた、時代劇エンタテインメントを

 「2006年に映画『硫黄島からの手紙』の撮影でアメリカにいたとき、現地スタッフから“ローン・ウルフ”がとても人気だと言われ、何のことかと思ったら、『子連れ狼』のことだったんですね。その後仕事で行ったドイツのホテルでも、たまたまテレビをつけたら萬屋錦之介のおじの『子連れ狼』が吹き替えで放送されていて。シングルファザーが子供を連れて復讐の旅に出る姿は、海外の人にも響く時代劇エンタテインメントになると確信しました」と、上演にかける思いを口にする獅童。

 

團十郎が語る、歌舞伎座「七月大歌舞伎」

 

 今回は、これまで自身が携わった新作歌舞伎とは別のアプローチに挑戦します。「私が今までつくってきた『超歌舞伎』などは古典の音楽を大切にしてきましたが、今回はあえてこれまでとつくりを変えて、70年代のテレビドラマ版の音楽をそのまま使わせていただく時代劇のつくりにしています。当時、歌舞伎座の6月は『萬屋錦之介特別公演』が吉例で行われており、古典もあればリアルな時代劇もあるのが楽しい興行でした。今回その古き良き公演スタイルを復活させたいと思います。普段歌舞伎を見ない方にも、ドラマを一本見るような感覚で楽しんでもらえるよう、上演時間も凝縮してつくっています」と、明かします。

 

 拝一刀を演じるにあたり、「喜怒哀楽をすべて心の内に秘めた、今の言葉でいうポーカーフェイス。こんなに抑えた役は初めてかもしれないです」と、新境地への期待を語ります。演出には、松竹京都撮影所で映像作品を手がけている井上昌典を迎え、リアルな時代劇を目指します。「今回は照明にも注目していただきたいです。普段は京都の撮影所で井上監督と一緒にやっている撮影・照明チームが、そのまま歌舞伎座に来てくれることになりました。歌舞伎座の照明チームと、京都の撮影チームのコラボレーションですので、撮影所のリアルな感覚が舞台でどう活きるか」と、期待を込めます。

 

團十郎が語る、歌舞伎座「七月大歌舞伎」

 

みんなで団結して

 大五郎役を演じる夏幹は、意気込みを聞かれ、まっすぐに前を向き、「頑張ります!」と、元気いっぱい。獅童は「(夏幹とは)共演が多いので、信頼しているというか、あえて、『こうやってやってほしい』という思いは抱かないようにしています。ただポスター撮影のときに主題歌をかけたら、この親子の絆や家族愛がテーマといえる作品を自分の息子とやらせていただけるんだなと、こみ上げてくるものがありました。いろいろな感情が湧き起こった撮影でしたね」と、振り返ります。

 

 「今までは自分のことで精一杯で突っ走ってきましたが、50歳を過ぎて何ができるかと考えたときに、近しい親戚同士の小川家が団結できるように、少しでも恩返しできれば」と、語る獅童。今月のように皆で力を合わせて歌舞伎座に出演する機会にも恵まれ、お客様には子供たちの成長を見届けてもらいながら、喜んでいただける興行になるよう精一杯つとめたいと思います」と、抱負を述べ、締めくくりました。

 歌舞伎座「六月大歌舞伎」は25日(木)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2026/06/09