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團子、壱太郎、中車が語る、スーパー歌舞伎 『もののけ姫』
▲左より、横内謙介(演出家)、市川中車、市川團子、中村壱太郎、鈴木敏夫 株式会社スタジオジブリ 代表取締役プロデュ―サー
2026年7月3日(金)から新橋演舞場で始まるスーパー歌舞伎 『もののけ姫』に出演する市川團子、中村壱太郎、市川中車が、演出の横内謙介とともに公演について語りました。
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スタジオジブリの不朽の名作「もののけ姫」が、スーパー歌舞伎誕生40周年を迎える今年、スーパー歌舞伎の新作『もののけ姫』として新橋演舞場で上演されます。
明日を生きる活力になるような舞台に
「今日はスーパー歌舞伎『もののけ姫』にかける覚悟と、この作品の魅力が伝わるような記者会見にしたい」と冒頭から気合十分の團子。「これまでのスーパー歌舞伎は、原作が日本書紀や古事記でした。今回は“もののけ姫”という誰もが頭のなかにイメージがあるものですので、まずは原作を尊重することが大切だと思います」と、作品と向き合います。
アシタカについては、「寡黙な人物なぶん、一つひとつの言動の比重が重い。どういう動機で行動をしたのかなど、丁寧に積み重ねをしていかないといけません」と真摯に語ります。また、祖父・二世市川猿翁や自身が勤めた『ヤマトタケル』のヤマトタケルとの共通点を挙げ、「王子であり、呪われた運命を背負いながらも腐らずに前を向いて進む点で、アシタカとヤマトタケルは共通している」と分析します。
アシタカを「変わらぬ運命でも諦めず奔走する姿が人々の心に響いた人物」と解釈する團子は、「スーパー歌舞伎の要素あふれる舞台で、一人でも多くの方に感動していただき、明日を生きる活力となるように誠心誠意舞台に向かっていきたいです」と熱い思いで締めくくりました。
少女と獣を掛け合わせた新たなかたち
会見当日、自身が演じるサンの舞台衣裳をイメージしたスーツで登場した壱太郎。「どれだけサンを好きでいるか」と会場を笑顔にしつつ、自身の思いをアピールします。「新時代の幕開けの舞台になると感じているので、とにかく観なければ損だと思っていただけるような作品にしたい」と公演への意気込みをみせました。
スーパー歌舞伎『もののけ姫』でサンという役を勤めるうえで台本について、「人と人がどう生きるか、次に、人と生き物がどう生きるか、そして生き物と自然がどう生きるか。その壮大な世界のなかで、どのようにサンを演じるかが大きな起点になってくる脚本だと思う」と真剣な面持ちで述べました。また、「歌舞伎で上演する『もののけ姫』のなかで、少女と獣を掛け合わせた新たな女方を見出していきたい」と役づくりについても明かしました。
「もののけ姫」と歌舞伎の共通点
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーの「“もののけ姫”の映画化は当初反対意見が多かった」という話をうけ、中車は、「父・猿翁がスーパー歌舞伎を誕生させたとき、『やめた方がいい』という意見があったと聞いています」と振り返ります。スーパー歌舞伎誕生から40年。「スタジオジブリの偉大なる作品がスーパー歌舞伎として世に出ていくことが、大変に意味があるように思えてなりません」と感慨深く心境を述べました。
「現代は、『なぜこうなるのか』とまるで因数分解をして分析し理解する時代になっている」と語る中車。対する「もののけ姫」は、「観る人の年代で作品の印象が変わり、何通りもの見方ができるような作品の層の厚さがある」と考え、「歌舞伎も、子細な因数分解ではなく大きなマクロな視点で訴えていく文化だと感じます」と解釈します。今回の歌舞伎舞台化でも、「脳の理解だけではなく心根で、劇場全体が感じることができるような作品になるべきだと思う」と、強くその思いを述べました。
演出家の横内謙介は、今回「ともに生きよう」という言葉を、自身の内なるスローガンとして掲げました。「『ともに生きよう』というのはアシタカが何度も言う言葉。アニメと歌舞伎という異質なものが一つの舞台に乗るので、まずこの2つがともに生きて、そして我々つくり手もみんなでともに生きて、お客様と出会ってまたともに生きる。そういうユートピアのような時間が生まれるように全力を尽くします」と熱く信念を語りました。
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新橋演舞場 スーパー歌舞伎『もののけ姫』は、7月3日(金)から8月23日(日)までの公演。7月公演分は現在チケット販売中、8月公演分はチケットWeb松竹、チケットホン松竹で6月25日より発売予定です。
