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平成中村座に3年ぶりの一番太鼓が鳴り響く
4月1日(水)、初日を迎えた「平成中村座 陽春大歌舞伎」では、開幕を告げる一番太鼓が打たれました。
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浅草に帰ってきた平成中村座が桜満開の中、いよいよ開幕。江戸の芝居小屋の風情を残したいと、十八世勘三郎と田中傳左衛門が平成中村座の立ち上げの際に復活させた「一番太鼓の儀」が厳かに行われました。勘九郎が傳左衛門に大太鼓の撥(ばち)を渡し、七之助と開場前から楽しみに詰めかけていた大勢のお客様とともに平成中村座初日を祝いました。
勘九郎は、お集まりのお客様からの「おめでとうございます!」の声に、「ありがとうございます」とにこやかに応えながらマイクを握り、「いよいよ始まります。この一番太鼓もここで聞くのは初めてで…」と切り出しました。父の十八世勘三郎の役割をまた一つ受継いだ勘九郎は、「皆さまからパワーをいただいて初日を開けていたんだなということがよくわかりました」と、感極まった様子で続けました。
「お客様一人ひとりに楽しんでいただける芝居ができたらいいなと思っております。そのために、売店の方やお茶子さん、裏方さん、皆さんのお力を借りて一所懸命舞台を勤めたい。平成中村座の舞台ができること、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」と、勘九郎は喜びと感謝の気持ちを語りました。
続いて七之助も、「兄が申しましたとおり、浅草寺の境内に平成中村座を建てさせていただき、本当にうれしいです」と、地元浅草の皆さんへの感謝に続いて、「父も絶対、上で喜んでいます。喜んでいると思うんですけど、舞台の内容がよくないと怒られますので、あとは舞台をしっかり勤めます。皆様、久しぶりの平成中村座を楽しんでください」と、晴れやかな笑顔でお客様の声援に応えました。
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「平成中村座 陽春大歌舞伎」は、5月3日(日・祝)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹にて販売中です。