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愛之助が語る「第六回 永楽館歌舞伎」

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▲ 左より、片岡愛之助、中貝宗治豊岡市長


 11月5日(火)~10日(日)、兵庫県 出石永楽館にて行われる「第六回 永楽館歌舞伎」に出演する片岡愛之助が、公演への意気込みを語りました。

片岡愛之助「第六回 永楽館歌舞伎」

 愛之助が「私にとってはライフワーク。ふるさとに帰ってきたような気持ち」と語る「永楽館歌舞伎」は今年、第6回を迎えます。「柿葺落とし公演のとき、何とか3回続けられたら、と思っていました。それが今年6回目の公演が開催。こうなったら10回、15回と末永く続けていきたい、できたら公演日程も少しずつ伸ばしていきたいですね」と思いは膨らみます。

芝居のウェイトを増やして上演
              ――『伽羅紗』

 平成21(2009)年9月、徳島県で行われた第1回システィーナ歌舞伎で『切支丹寺異聞 伽羅紗(ガラシャ)』として上演された作品を、今回は「お芝居のウェイトを増やしてもらうように相談しています。よりわかりやすくご覧いただけると思います」と、自信のほどをのぞかせました。

 娘の細川ガラシャ役は前回に引き続き吉弥が演じるので、明智光秀役に初役で挑む愛之助は、「吉弥さんは永楽館でこれまで、私の母親役を演じられることが多かったので、ちょっと不思議な感じがしています」とのこと。

永楽館でやりたかった――『弥生の花浅草祭』
 永楽館歌舞伎ですっかりお馴染みの『お目見得 口上』をはさんで始まるのが、『弥生の花浅草祭』。4役早替りで勤めるため、「四段返し」とも呼ばれています。愛之助は2回目となりますが、「以前、新橋演舞場で松緑さんと演じさせていただいたときは(平成21年11月)、善玉(ほか3役)でしたので、こちらも初役での挑戦となります」。

 「この舞踊は以前から永楽館でやりたいと思っていたのですが、広い舞台ではないので、最後の石橋(しゃっきょう)の毛振りができるだろうか、また、演奏される方が舞台に並べるのだろうかなど不安がありました。しかし、一つひとつクリアしていただいて、上演できることになりました。大劇場では感じることのできない、毛振りの風までも感じられる舞台になるのではないかと楽しみにしています」と、格別の思いで挑みます。

 「永楽館のすぐ近くで、大きなホテルが営業を再開しました。ぜひ、大勢のお客様に出石を訪れていただき、歌舞伎を楽しんでいただきたい!」と、最後は出石の街とともに公演をアピールした愛之助。公演前の11月3日(日)には、「出石お城まつり」の中で行われる恒例の「お練り」も予定されています。

 公演のチケットは9月13日(金)より、チケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売予定。また、9月8日(日)からは窓口販売などの先行販売もあります。詳しくは「第六回 永楽館歌舞伎」公演情報をご覧ください。

2013/08/27