右近ら出演者が6月中日劇場『新・水滸伝』への意気込みを語りました

右近ら出演者が6月中日劇場『新・水滸伝』への意気込みを語りました

 6月中日劇場で上演される『新・水滸伝』は、2008年に東京・ル・テアトル銀座で、二十一世紀歌舞伎組公演として初演された新作歌舞伎。今回の再演に際して、大劇場用に初演になかった宙乗りを加え、内容をグレードアップ!しかもスピーディーでエネルギッシュな舞台となります。

 主演の市川右近をはじめ、市川笑也、市川猿弥、市川笑三郎、市川春猿、市川弘太郎、また、脚本・演出の横内謙介が、舞台への抱負を語りました。

市川右近
 歌舞伎の明日を指し示す作品です。若い人たちの勉強の場でもあるので、一門の最若手にも役をやってもらうつもり。師匠に面白いと言っていただけるように、皆で力を結集します。

市川笑也
 我々のできる仕事はこれだという、ワクワク感が持てます。新しい日本を作るパワーが生まれる舞台にしたいと思います。

市川猿弥
 笑也さんの演じる青華を好きになる役です。チラシを見ると一見「新・三国志」?かと思いますが、新作です。違う作品ですので(笑)、必ずいらして下さい!

市川笑三郎
 姫虎という姉御肌な役です。歌舞伎の「切られお富」という役にヒントを得て、顔に傷をつける工夫をしてみました。

市川春猿
 女殺し屋役です。鉄火で乱暴な女で、私とは真逆のキャラクターですね(笑)。後輩の若手も活躍できる舞台なので、ぜひご覧ください。

市川弘太郎
 横内先生の演出で勉強させていただけると楽しみにしています。

脚本・演出 横内謙介
 東関東地震と福島原発の事故によって、自然と科学の力を思い知らされています。そして「水滸伝」は人間の力を見せる作品。6月には、人間の力を見せつける舞台をお届けしようと思っています。昨年夏、更地の地点から見直して、前回、ご覧になった方たちに申し訳ないと反省するほど、面白い脚本になりました。前回は人情劇といった趣だったが、今回は男性的な痛快活劇になります。動きや立ち回りを激しくして、西部劇チックでやんちゃな舞台にするつもり。鉄砲やターザンが出たりするかも知れません(笑)。

2011/04/05