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幸四郎が映画『ジャングル・ブック』歌舞伎座ジャパンプレミアに登場
7月27日(水)、歌舞伎座で映画『ジャングル・ブック』のジャパンプレミアが行われ、日本語版の声の出演者として松本幸四郎が登場しました。
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『ジャングル・ブック』の8月11日(木・祝)ロードショーを前に、洋画としては歌舞伎座で初となるプレミア上映が行われました。ジャングルをイメージさせる緑の懸垂幕と、緑色にライトアップされた歌舞伎座を背に、ひときわ鮮やかなレッドカーッペット。そこに、映画の主人公モーグリ役のニール・セディ、監督のジョン・ファヴローらに続き、黒ヒョウのバギーラの日本語吹き替え版キャストとして幸四郎が登場しました。
ウォルト・ディズニーの遺作、アニメーション映画『ジャングル・ブック』(1967年)から半世紀を経て誕生した実写版『ジャングル・ブック』は、ジャングルに取り残された人間のモーグリ以外は、すべてCG。 「この作品は最新の技術を駆使してつくられていますが、ご覧になる方は人工的なものとしてではなく、本物のようにリアルに感じていただけると思います。見る人を驚かせるために使われてきた映画の技術が、本作では人間性や人間味、自然の素晴らしさや優美さ、そして情緒といったものを語っています」と、ファヴロー監督が作品をアピールしました。
昔、キプリングの原作小説を読み、アニメーション版映画も見ていた幸四郎は、「本当に優れた、いい古いものは、新しい。歌舞伎座でディズニー映画が上映されることは、自分にとって感無量」と、しみじみと語り始めました。「バギーラという黒ヒョウの声をやっておりまして、ある日、アップになったバギーラの寂しげな目を見たとき、この黒ヒョウは若い頃に我が子を失っている、と考えました。その失った苦しみ、悲しみ、寂しさを、少年モーグリに注いで生きて来たのではないかと思いました」。
黒ヒョウのバギーラは、ジャングルに取り残された赤ん坊のモーグリを母オオカミに託し、モーグリが生き抜くための知恵を授け、鍛え、そしてモーグリにとって何が一番いいのかを考えて厳しい決断を下す、いわばモーグリの守護者。幸四郎は日本語吹替版で、オリジナルではオスカー俳優のベン・キングスレーが演じているこのバギーラと、ナレーションを担当しています。幸四郎は、「中学生のとき、“黒ヒョウ”というニックネームがあったので、お話をいただいたときはびっくりしました」とも明かしました。
「1時間46分、息もつかせずご覧いただけます。そして、最後に心の中に温かい灯がともったようなお気持ちになると信じております」と、笑顔で挨拶した幸四郎。同じく日本語吹替版キャストとして登場した伊勢谷友介、宮沢りえ、西田敏行も作品の素晴らしさにすっかり魅せられた様子で、自分と役柄を重ね合わせながらそれぞれのキャラクターの魅力を語っていました。
そして『ジャングル・ブック』が、歌舞伎の殿堂で洋画初のプレミア上映となったことが、監督の「光栄です」の言葉とともに、120年余の歴史を誇る歌舞伎座に刻み込まれました。
公開:2016年8月11日(木・祝)全国ロードショー
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
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