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歌舞伎座で『源氏物語』出演のアンソニー・ロス・コスタンツォのサイン会開催
7月7日(土)、歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部の通し狂言『源氏物語』に出演のアンソニー・ロス・コスタンツォが、自身のアルバム発売に合わせてサイン会を開催しました。
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平成26(2014)年4月南座の『源氏物語』で初来日を果たしたアンソニー。2年後の京都劇場に続く3度目の『源氏物語』出演は、初めての東京の舞台、歌舞伎座となりました。今回は闇の精霊として、光源氏の心の叫びを透明感あふれるカウンターテナーで歌い上げています。光源氏が抱える孤独や哀しみ、その質感までもが歌声によって表現される作品になりました。
「歌舞伎座で歌える数少ない外国人であることがたいへん誇らしく、感動しています。歌舞伎座は歌うのにとても素晴らしい場所で、音響的にもとても素晴らしい。そして、お客様とも非常に近しい関係を築け、それが音楽を伝えるのにも役立っていると思います」と、公演3日目にして、すっかり歌舞伎座に魅了されているようでした。
アンソニーが、公演に合わせて先行発売した自身のアルバム『オンブラ・マイ・フ ~ヘンデル&グラス アリア集』(ユニバーサル ミュージック)の記念サイン会を、7日(土)終演後の歌舞伎座で開きました。急遽、開かれたサイン会にもかかわらず、カーテンコールを終えて急ぎ歌舞伎座ロビーに現れたアンソニーを待っていたのは、数十人の長蛇の列。お一人おひとりとコミュニケーションをとりながらの対応に、お客様も自然と笑顔がはじけました。
子どもの頃からプロとしてミュージカル、オペラなどの舞台に立ち、幼くして才気煥発だったアンソニー。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場ほか世界中のオペラハウスに出演するだけでなく、映画をはじめ演技やパフォーマンスでも活躍しており、歌舞伎の舞台に溶け込んでいるのも、幅広いジャンルでさまざまな足跡を残してきたからこそでしょう。歌舞伎座百三十年「七月大歌舞伎」『源氏物語』は7月29日(日)までの公演です。